銀座の柳染め課外授業 第1回目「柳の剪定」
銀座で唯一の公立小学校、泰明小学校で、今年も「銀座の柳染 課外授業」が始まりました。
全3回で行われるこの授業は、1998年に銀座の街へ地域貢献したいという想いから始まり、令和8年度で29回目を迎えます。
授業を通じて、銀座に生きる「柳」という植物の命を知り、そこから色をいただき、自分の手で染める──。
自然と向き合い、ものづくりの楽しさや伝統文化に触れる体験は、未来の街を担う子どもたちの感性を育むひとときとなっています。
銀座の柳の命を、次の世代へ

泰明小学校には、かつて銀座の街路樹だった「銀座の柳」の命を受け継ぐ柳の木が植えられています。
今年、少し残念だったのは、校門前の柳が昨年「2世柳」から「3世柳」へと受け継がれたばかりのため、今回は枝をいただくことができなかったこと。
今はまだ育ち待ちの時期で、毎日、生徒さんたちの登下校を静かに見守ってくれています。
「大きく育ってね」
そんな気持ちで見守りながら、今年は職員室前の柳を剪定させていただき、その命を染料としていただくこととなりました。
震災や戦争、都市開発によって一度は姿を消しかけた銀座の柳ですが、「守りたい」と願う人々の手で再び植え継がれてきました。
そんな柳を活かした「柳染め」は、自然の命を身近に感じ、地域の記憶と文化を次世代につなげる取り組みとして、多くの方に支えられ続けています。
第1回目授業:天気を見守りながらの剪定体験

第1回目となる授業では、柳の剪定と、染料作りのための枝葉の裁断を行いました。
実は授業の一週間ほど前から、ずっと天気予報とにらめっこ。雨が心配されていましたが、当日の朝も先生方とお電話でやりとりを重ね、無事に決行することができました。
心配していたお天気も次第に回復し、気温も低めで、子どもたちにとっても安心して作業できる一日となりました。

今年の5年生も、元気いっぱい。
剪定した柳の枝葉を、煮出しやすいように細かく刻んでいきます。
手元の柳をいとおしむように、丁寧に細かく切っていく子どもたちの姿がとても印象的でした。
「これはどのくらい小さく切ればいいですか?」と真剣に聞いてくれる子、黙々と作業を続ける子、友だち同士で声をかけ合いながら進める子。
それぞれが柳に触れながら、自然の命をいただく時間を過ごしてくれました。
和気あいあいと、子どもたちの笑顔に包まれて

作業中には、弊社社長にニックネームをつけてくれる子もいて、授業は終始和気あいあいとした雰囲気に。
初めて触れる柳の枝葉に興味津々の様子で、子どもたちの明るい声が校庭に広がりました。
途中から雨が降り出す場面もありましたが、子どもたちはおかまいなし。
むしろその時間も楽しんでいるようで、雨の中でも元気いっぱいに作業を続けてくれました。

職員室前の柳からいただいた枝葉は、子どもたちの手によって細かく刻まれ、染液を煮出すための大切な材料となります。
一枚の葉、一枝の命を無駄にしないように取り組む姿に、スタッフ一同、今年も胸を打たれました。
おかげさまで、第1回目の授業は滞りなく、けがもなく終えることができました。
染めの授業へ、思いを込めて

この柳から煮出した染液は、第3回目の授業で使用し、ハンカチや反物の染色体験へとつながっていきます。
その前に、次回の第2回目授業では、銀座の柳の歴史や文化について、写真や地図をお見せしながら学ぶ時間を予定しています。
「自然と人と街を結ぶ学びの場」として続けてきた銀座の柳染。
今年もまた、泰明小学校の子どもたちとともに、新たな季節が動き出しました。
第2回目の授業の様子も、改めてレポートいたします。
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羽織・コート
額裏
肌着
履物
紋付
書籍