またなんと、はるか上の液晶ディスプレイの陰にも繭がありました! 蔟の横に添って偶然たらしてあったワイヤーをつたって上ったのでしょう。 蚕には上に上る習性があるのですが、こんなところにも作るのには驚きました。 繭と液晶ディスプレイ、ちょっとおもしろい光景です。
左カラムのコンテンツでもほかには枠から出た蚕はいませんでした。 最初、養蚕農家の方がわけてくれると聞いたとき、 私たちは「飼えるのかな?」「こんな高さの箱で逃げないかな?」 ととても心配でしたが、これも習性。 蚕たちはみんなおとなしく、きちんとかわいい繭をたくさん作ってくれました。
繭を作った住処には、繭ができた日付を書きました。 ふわふわの毛羽をまとったかたい繭と日付。 50頭ほどの大兄弟がたった一週間の内ですが、ちょっとずつ背くらべで成長していく記録を記したような、 なんだかあったかい光景になりました。