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お店でプラチナボーイの蚕が“繭”を作りました

2008年10月5日(日)〜13日(月・祝)まで、『プラチナボーイ展 〜銀座のものがたり〜』を開催しています。 今回は、プラチナボーイの蚕が【和織】店舗に登場! とても話題を集めています。 店舗にいるのは普通のプラチナボーイの蚕ではなく、「プラチナボーイの三眠蚕」という、1回眠り(=脱皮)の少ない 状態で糸を吐く種類の蚕です。
一般的な蚕より細みで、小さな繭を作りますが、吐く糸も細いのでよりしなやかで 美しい絹布を作ることが出来ます。2008年秋、「プラチナボーイの三眠蚕」は【銀座もとじ】プロデュースのもと、 世界で初めて製品化されました。出来上がったのはわずか20作品分。走りはじめたばかりの、とても稀少な糸なのです。
プラチナボーイの三眠蚕
蔟(まぶし)を真似て桝目を作りました
蚕は店頭に飾られています。桑の葉を食べてすくすくと育った蚕たち。首を振り出した(糸を吐く合図です)ので、 3日前に、蚕たちが上蔟(じょうぞく)できるようにダンボール紙で蔟(まぶし)を真似て桝目を作りました。 蚕は糸を吐くとき、上へのぼって住処を見つけてから糸を吐き始める習性があるので、養蚕農家では 木製の桝目を使います。
この桝目のひとつひとつに繭を作るのです。 上蔟とは、この蚕が上にのぼる行為のことです。 すると少しずつ蚕がのぼってきて、1頭がとてもきれいな繭を作りました。よく見ると中でなにやら 動いている様子。まわりが白くなってもまだまだ糸を吐き続けているようです。
ちょうど今、箱の隅で繭を作っている蚕もいます。薄い糸の壁に包まれて、だんだんと壁の白さを濃くしていく 様子は本当に不思議です。球体にするために上下左右に動くたび、カサカサと、糸の壁と蚕がすれる音が聞こえます。
繭
プラチナボーイ蚕
一方、桑の中にはまだたくさんの蚕たちがいます。 桑をもりもり食べている蚕もいますが、半分はぴたりと動きを止めて、微動だにしません。 どこか遠くを見つめたまま動かないのです。何を考えているのか聞いてみたくなります。 でもこれも糸を吐く合図。これから首を振り出したらいよいよ上蔟するはずです。
こんなにおもしろい蚕の動き、動画でお伝えできなくて本当に残念です。 吐糸期間も2〜3日ほどで終わり、繭の形でいられる期間は2週間もありません。 でもそれぞれ生育には差があるので、まだもう少しの間、繭作りを見ることができます。 是非、実際にご覧になって、その神秘的な制作過程に驚いていただきたいと思います。
プラチナボーイ蚕
プラチナボーイ蚕
新幹線にそっくりな蚕の姿形。 ゆったりとした動き、そのわりにむしゃむしゃと葉を食べる早い口の動き。 背の中心に走る1本の線からは、中で何かが動いているのが、波打つような表情でわかります。 もうずっと見ていたくなると思います。とっても可愛いです。

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