2019年11月22日(金)から24日(日)まで、銀座もとじ和染にて「江戸小紋師 菊池宏美展~繋がる思い、心、纏う人~」を開催。23日(土)には菊池宏美さん、さらに文化学園大学の吉村紅花さんをお迎えしてぎゃらりートークを行い、また土日の両日午後には作品解説会を行いました。
ぎゃらりートークでは、菊池宏美さんには伊勢型紙や反物に実際に糊置きをしたものをお持ちいただき、また吉村紅花さんには貴重な文献等をスライドで見せていただきながら、江戸小紋の歴史を紐解き、伝統を踏まえつつ今の時代に生きるものづくりをされる菊池宏美さんの作品について詳しくお話を伺いました。
この春、第59回東日本伝統工芸展(令和元年)で菊池宏美さんは「矢鱈縞」の着尺を出品され「日本工芸会賞」を受賞。鑑審査委員を務められた吉村紅花さんは、菊池宏美さんのその作品を目にした時の心境を「審査会場内のずっと遠くに展示されているのに、『あの作品が見たい!絶対に素敵なものがある!』と強く引き寄せられた」と回想されていらっしゃいました。
また当日は、三重県伊勢の白子町より伊勢型紙技術保存会の彫り師・佐々木正明さんがご来場。菊池宏美さんの作品を通じて、日本には伊勢型紙という素晴らしい伝統技術があること、技術を継承しようと頑張っている若者達がいることを知っていただきたい、という思いを語ってくださいました。
この度も足をお運びくださったお客様や染織作家の皆様、オンラインを通じて作品をご覧くださった皆様に、心より御礼申し上げます。