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  • 第五回:角帯の締め方と着崩れ防止法~ポイントを押さえ、格好良く着る~|泉二弘明の”きもの生活のすすめ”

第五回:角帯の締め方と着崩れ防止法~ポイントを押さえ、格好良く着る~|泉二弘明の”きもの生活のすすめ”

着物は洋服と違って直線裁ちでできていて、それを丸みのある体に添わせて着るため、格好良く見えるかどうかは着方で決まります。でも、ちょっとしたいくつかのポイントさえ押さえておけば、難しいことはありません! まず気をつけていただきたいのは、「角帯(かくおび)」です。最初は一般的な「貝の口」で結んでみましょう。 帯の位置は、洋服に慣れているとついベルト感覚で高めに締めてしまいがちですが、前は下腹を支えるように、後ろはヒップの膨らみの上あたりにして「前下がり後上がり」にしてください。時間がたつと前が上がってきますので、常に前下がりになるよう手で整えましょう。これだけで着姿に大きな差が出ます。
後ろの結びは、半分に折る「テ」の部分と、折らずに締める「タレ」の部分の割合が2対1になるように。結び目は背の中央ではなく、左右のどちらかに寄せるのが粋です。
角帯・貝の口結び方
「衿元(えりもと)」の美しさを保つのには、長じゅばんに「衿留め」を使うのが隠れたコツです。これはZ形をしていて、左右の衿を挟み込んで固定するアイテムで、歌舞伎役者など舞台で激しい動きをするプロたちも使用しているものです。「衣紋(えもん)」は抜かずに首の後ろにぴったりとつけて着ます。 着物姿でも、男性はちょこちょこと小さな歩幅で歩いていては、格好良く見えません。これを解消するためには「股割り」をしましょう。着物を着付けたら、一度足を肩幅に開いてしっかりと腰を落とし、「股割り(スクワット)」をします。こうすると、裾さばきがよくなり、普段と変らない歩幅で歩くことができます。背筋は、ぴんと伸ばし、猫背にならないように常に意識しましょう。 こういったいくつかのポイントを押さえるだけで、格好良い着姿が実現でき、自信を持って堂々と歩くことができます!とにかくたくさん着て、ご自分に合う格好良い着方を体で覚えてまいりましょう。

 

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