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第一回:習うより慣れろ~前編~|泉二弘明の”きもの生活のすすめ”

小柄な私は、スーツ姿ではどう頑張っても様にならない。 呉服店を営んではいたものの、銀座でファッションの一翼を担っているとは言い難い存在でした。コンプレックスの塊になっていたとき、ふと小柄な初老の着物姿の男性が目に飛び込んできました。 グレー系の紬と羽織。色を抑えた着こなしは、その人の生きてきた厚みのようなものを感じさせ、何ともいえない上品さと柔和な雰囲気が漂っていたのです。 「これだ!あの人のようになりたい。」 人は着る物で意識も変わります。着物の似合う人間になりたいと、歩き方や姿勢から変わり始めました。自信が無さそうだった私が、いつのまにか視線を上げて歩くようになっていました。
着物で街を歩くと、自然と注目を集め、視線のシャワーを浴びます。その心地良い緊張感は、自然と自信を生み出します。注目される分、印象を良くしたいとマナーや身だしなみ、身のこなし、話し方も勉強や工夫を重ねるようになり、それが「男磨き」につながっていきます。
銀座に事務所を構えた頃の店主 泉二弘明31歳頃!展示会場にて。
では、どのようにしたら、それまで着たこともない着物をきこなせるようになるか?その秘訣は、わたしは、「習うより慣れろ」ということだと思います。 着物デビューされる方にわたしがおすすめしているのが、自宅に帰ったら洗える綿の着物や浴衣を着て過ごすことです。まだ着物をお持ちでない方でも、浴衣ならお持ちの方も多いのではないでしょうか。とにかく着物でも浴衣でも、体になじませて、着慣れることが大切です。着物を体になじませて、体が自然と着物での所作を覚えるまで、とにかくたくさん着てみることで、いつの間にか着物ならではの格好良い着こなしが身に付いていくものです・・・

 

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