和のこだわり
下着は人様に見せるようなものではありませんから、トランクスでもブリーフでも、お好みで選んでいただいて構いません。しかし、腰の位置でひもや帯を締める和装では、あまりに穿(は)き込みが深いものですと、トイレで用を足すときに不都合ですし、着崩れの原因にもなります。 また、腰からお尻にかけては着物が体にぴったり付きますから、特に生地や色の薄い夏物の着物をお召しになるときには、表に響かないものがいいでしょう。 とことん和にこだわりたいとお考えでしたら、褌(ふんどし)はいかがでしょう。一度お試しになってもいいと思います六尺褌と越中褌
一般的に、褌には長い晒(さら)し木綿(もめん)の一枚布を締める「六尺褌」と、長方形の布に結びひもがついた、前掛けのような形の「越中褌(えっちゅうふんどし)」があります。六尺褌といっても、布の長さが必ずしも六尺(227センチ)というわけではなく、2メートル前後のものがほとんどです。 色は白を主に、鮮やかな色ものや、手ぬぐい柄の入ったものもあります。六尺褌の締め方
六尺褌の締め方にはいろいろありますが、お祭りや水泳のときなどは動いても緩まない締め方を、普段は用を足すときに困らないように、余裕のある締め方をします。いずれにせよ、締め方は慣れないと少し難しいかもしれません。初心者におすすめ「越中褌」
越中褌は、用尺も短く締め方も簡単なので、褌初心者におすすめです。締めるときは、後に布が垂れるようにして前でひもを結び、布を股にくぐらせて、後から前に持ってきて結んだひもに通し余った部分を前へ垂らしておくだけです。男の着物人生、始めませんか 一覧