うそつき
長着と同じ対丈の長襦袢に対して、丈が腰下くらいまでの短い襦袢が半襦袢です。素材は長襦袢と同じで、絹や綿、麻、化繊などがあります。
礼装以外のときには、裾除けやステテコと合わせて長襦袢の代りに使われます。このように、半襦袢と裾除けは組み合わせて長襦袢のように見せるということで、「うそつき」と呼ばれることもあります。
夏は「晒し木綿」の半襦袢
半襦袢には、全体が襦袢地でできていて丈だけ短いもののほかに、袖だけが襦袢地で身頃が晒し木綿のものもあります。こちらは夏場に向くもので、汗をかいても肌に貼り付かないのが特徴です。汗もよく吸ってくれますから、快適でしょう。ご家庭で洗濯することもでき、暑い時期にもよく着物をお召しになる方は特に重宝します。
男の腰巻き
裾除けは、いわゆる「腰巻き」のことです。最初はスカートをはくようで、多少抵抗感があるかもしれませんが、慣れてしまえば、裾さばきもよく、とても快適です。冬場など、ステテコを着けた上から、防寒用にさらに裾除けを着けるという方もいて、いいアイディアかと思います。
裾除けの素材は絹のほか、キュプラなど化繊のものもあります。化繊のものは、気軽に洗濯できて便利です。