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Vol.29 アンサンブル|男の着物人生、始めませんか

対の着物「アンサンブル」

同一柄、同一品質でできた、揃いの着物と羽織全般を「アンサンブル」、または「対」と呼んでいます。 男性用の着物の反物の中には、同じ生地からアンサンブルをあつらえることができるように、はじめから2反分の長さで売られているものもあります。この2反分の長さが「一疋(いっぴき)」で、長着と羽織が同時に仕立てられます。 ただし、黒紋付や色紋付などは、揃いであっても、アンサンブルと呼ぶことはあまりなく、紬やウールなど、普段着をさすことが多いようです。

アンサンブル活用法

素材は、着物の選び方と同じで、パーティーなど改まった場所に着ていかれるのであればお召しのアンサンブルを、街着として、また、ちょっとしたお出かけ用なら紬のアンサンブルをおすすめしております。 自宅でくつろぐ時に着たいから値段が安いという点を優先なさりたいのであれば、ウールのアンサンブルが扱いも楽でよろしいかと思います。仕立上がりのものもあって、手軽に利用できます。 和服のコーディネートになれないうちは、アンサンブルなら、取り合わせに悩むこともなく気軽にお召しになっていただけるでしょう。ごく無難にまとめたい、オーソドックスに着物を着たいとおっしゃる方が、アンサンブルを好まれるようです。

コーディネートも楽しめるアンサンブル

アンサンブルは、洋服のスーツとお考えいただければいいと思います。ただし、スーツの場合、ほかのスラックス、ジャケットと組み合わせても、なかなかしっくりいかないでしょう。 しかし、着物のアンサンブルでしたら、ほかの着物や羽織と組み合わせても、ぴったりきます。アンサンブルだからといって、必ずそろいで着なければならないということはないのです。特に、無地か、柄の細かい無地感覚のアンサンブルをお選びになれば、コーディネートの幅もより広がるでしょう。

おしゃれ感を演出するには

とは申しましても、ちょっとした外出に着物をお召しになりたいのであれば、着物と羽織を別々に選んだほうが、おしゃれさが断然違ってきます。 実際、以前は、初めて着物をあつらえるときはアンサンブルでという方が多くいらっしゃいましたが、最近、私どもの店では、アンサンブルよりも長着と羽織で、色違いや素材違いを楽しまれる方のほうが圧倒的に多くなっています。

*色紋付・・・・・無地や地紋付きの生地を、黒以外の色に染め、紋を付けたもの。格の高い着物で、吉凶両用の準礼装になる。

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