和の心
ここ数年の男の着物は、洋服でのおしゃれを楽しみ尽くした方々が行き着いた「究極のファッション」であると感じています。また、「和」の癒しと心地よさに気付いた方々がたどり着いた場所でもあるでしょう。 私の父親の世代は、職場へは背広で出掛けていましたが、帰宅すると丹前に着替えていました。その様子は実に心地よさそうであり、また何とも言えない男の貫禄を感じたものです。 早く大人になりたいと望んでいた中学生時代、父親の真似をして丹前を着ていました。少しだけでも大人の男の気分を味わってみたかったのです。実際に着てみると、背伸びをしているにもかかわらず、リラックスした気分も味わえました。 私たち日本人が、四季のある風土で、畳の部屋で暮らす生活に最適な衣服だからこそ、着物は今まで受け継いでこられたのだろうと考えたことを思い出します。和の暮らし
日本人の生活はずいぶん洋風化しました。しかし洋風化したとはいっても、多くの人は家を建てるとき、畳の部屋を作ります。また、旅館では今でも浴衣と丹前が備えられています。どこかで、あの心地よさを手放すことができなかったのでしょう。 そこに気付き始めた方たちが、「和」の暮らしへ戻ってこられています。普段の暮らしに「和」の物を取り入れたいという気持ちは、多くの人々の共有するものとなったのでしょう。その最たるものが、普段に着る着物だと思います。普段着には「綿」と「紬」
普段に着るならザブザブ洗える綿が一番です。今、ウールは少なくなってきましたが、普段着に紬もいいと思います。実際、紬好きの私は普段から紬を着ておりますが、普段着用には綿と同じくらいの価格の機械織りのものを愛用しております。さらに袖なし羽織を組み合わせれば、寒暖の変化にも十分対応できます。 綿も紬も、着込めば着込むほど体にしっくり馴染んできます。着物は毎日袖を通すことによって丈夫さが保たれます。逆に、たんすにしまっておくのは、着物のためにもよくありません。どうぞ普段から気軽に着ていただければと思います。着物姿で散歩を楽しむ

綿や紬の着物を着たら、家で過ごすだけでなく、近所を散歩してみるのもいいものです。最初は道行く人たちの視線が気になってしまうでしょうが、すぐにそれが心地よいものへと変るでしょう。 夏に涼しく、冬に暖かい着物。スーツを脱いだ普段着に、トレーナーにジャージではやや物足りない気がいたします。バラエティの乏しい男性用衣服に不満を抱かれているおしゃれな方には、普段から着物が最適ではないかと考えます。
男の着物人生、始めませんか 一覧
 名古屋帯
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   小紋・江戸小紋
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   訪問着・付下げ・色無地ほか
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   浴衣・半巾帯
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   羽織・コート
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   肌着
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   小紋・江戸小紋
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   紬・綿・自然布
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   袴
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   額裏
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