晴れの席に着物を着ていく
着物を着たいとおっしゃる男性に、「着物を着たら、まずどこに行ってみたいですか?」と尋ねますと、ほとんどの方が少し悩んだあと、「結婚式やパーティー」などとお答えになります。実際、究極のおしゃれ着として選ばれるようになった着物ですから、それは喜ばしいことです。 私の場合、20代の頃から、「晴れの席」に着ていくようになりました。そこで皆さんから「着物っていいね」と言われてすっかりその気になってしまい、8年前からは、完全に着物だけの生活です。コンプレックスを思い起こさせるスーツはすっぱり処分してしまいました。着物のマナー
いきなり着物を着てパーティへとなりますと、食事や立居振る舞いのときに予想もしなかった失敗をしてしまうことがあります。私自身も、ホテルのバイキングでたもとを大皿に盛られた料理に浸けてしまったという失敗があります。 マナーの本などを探せば、和装の場合の立居振る舞いの注意点などが書かれているでしょう。ただ、本を読んでいるだけではなかなか分かりにくいものです。実際に着物を着、工夫を重ねながら、自分流のやり方で身に付けていくのが一番いいと思います。 本番の前にプライベートで何度か着て街にお出かけになることをおすすめします。そのほうが本番でも十分落ち着いて身のこなしができるでしょう。パートナーと優雅な時間を楽しむ

一人で着物を着るのが気恥ずかしいとおっしゃるなら、奥様や恋人にお供をお願いしてみてはいかがでしょうか。歌舞伎や狂言、文楽など、日本の伝統芸能を観に出掛けるのに、着物はうってつけです。帯というコルセットのおかげで姿勢を保てるため、長い公演時間でも疲れることがありません。 ちょっとしたレストランに着物でお出掛けになるのもいいと思います。着物を着ていると自然と優雅な気持ちになるものです。おいしい料理やお酒を楽しみながら、ゆったりしたひとときをお過ごしになることができるでしょう。
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