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  • Vol.08 いろいろな着物の楽しみ方|男の着物人生、始めませんか

Vol.08 いろいろな着物の楽しみ方|男の着物人生、始めませんか

世代を紡ぐ

「祖父や父の形見の着物を着てみたいのだけれど・・・」。着物の世界へ入るきっかけがこのような方もたくさんいらっしゃいます。着物には流行がほとんどありませんから、お祖父さん、お父さんの着物をお召しになることは十分可能です。 ただし、昔の人と現代の人では体格も違っていますから、あまり身長が違うようなことがあれば、呉服屋に相談してください。仕立て方によっては、着用可能になることもあります。 代々伝わる着物を大切に着て、そしてまた次代へ引き渡す・・・。これも着物ならではの楽しみです。この着物に袖を通していたころのお祖父さん、お父さんはどんなだったのだろう、などと想像するだけでも楽しくなるでしょう。 あるいは、幼いころにお祖父さん、お父さんが袖を通していたのをぼんやりとでも記憶していれば、そのころのことを思い出すのも、またうれしいではありませんか。 リサイクルが見直される時代にあって、一枚の衣服を何世代にも渡って大切に着てゆくというのは、それこそ究極のリサイクルと言えるのです。

着物のダンディズム

もう一つ、着物のとっておきの楽しみは、長襦袢や羽織の裏(羽裏はうら)で遊べるところです。男の着物は色や柄とも落ち着いています。その分、長襦袢や羽裏に凝って、楽しんでいただくことができるのです。 腕を動かしたときにちらりと覗く長襦袢の袖口は、男の色気を感じさせてくれるところです。羽裏に至っては、「裏勝うらまさり」という言葉があるように、昔の人は羽裏で大いに遊んだものでした。 江戸時代には幕府がたびたび奢侈(しゃし)禁止令を出し、表立っては派手な着物を着ることができませんでした。そのため、富裕層の町人たちは、競って羽裏に豪華な絵柄を付けたのです。「額裏(がくうら)」と呼ばれる、一枚の絵のようになっているものに人気があったようです。 遊興の席で羽織を脱いだとき、ふとかいま見られる豪華な絵柄。そんな羽裏に周囲が漏らす感嘆のため息こそ、男の誇りだったのでしょう。 現在、そのような文化はなくなったとはいえ、見えないところに心配りをするのが、ダンディズムであることに変わりはありません。 羽裏や長襦袢は、その人ならではの遊び心が表れるところです。洋服で磨かれたセンスを発揮して、それぞれの個性を生かした長襦袢を自由にお選びください。

 

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