大島紬に癒された心
私は、鹿児島県、奄美大島の生まれです。私が生まれる前、実家は大島紬おおしまつむぎの機元はたもとでした。そんな私が上京してきたのは、マラソンランナーとして箱根路を走るためでした。しかし、その夢は大学1年のとき、ランナーとしては致命傷である、腰痛を患ったことにより砕け散ってしまいました。 手術を行い、退院してきたときに、ふと、走れなくなった自分には何があるのだろうと考えました。走ることがすべてだった私には、ほかにやりたいこともすべきことも、何もありません。意気消沈の日々を過ごしました。 しかしあるとき、故郷の大島紬のころが頭に浮かんだのです。 初めて袖を通した大島紬は、傷付いた心を優しく包んでくれ、元気を与えてくれました。そのとき、ランナーとしては挫折してしまったけれど、着物に袖を通すことでまた違った自分を発見できるのではないかと思ったのです。もう一人の自分
最近、着物ファンになられた方もよく、「着物を着ると、違う自分になれるような気がする」とおっしゃっています。もう一人の、新しい自分が表に出てくるということでしょう。 着物を着ることで、自分に自信が出てきて、今までできなかったことが達成できるような、また、挑戦してみたいような気分にもなれるのです。これまであまり目を向けたことのなかった世界に、興味が湧いてきたとおっしゃる方も大勢います。 わたしも毎朝、鏡の前で足袋たびを履き、長襦袢を着、そして、着物に袖を通す頃には、顔つきがだんだん変わってくる気がします。そして、キリリと角帯を締め終わるころには、すっかりポジティブな気分になっています。「さぁ、今日も頑張るぞ!」という気持ちが、どんどん湧き起こってくるという感じでしょうか。 実際、どなたでも、着物を着、角帯を締めれば、ポン! と下腹をたたいて自ら気合を入れたくなるほどの昂揚感が味わえることと思います。 普段と違う自分になることができ、また、周囲の視線も格別であることを考えると、こうした豊かな気持ちを味わえる最たるものが着物だといえるのです。男の着物人生、始めませんか 一覧
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