
店主・泉二啓太による、インスタライブの開催が決定いたしました!
日時:6月18日21時ごろ~
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ぜひご覧くださいませ。
このたび店主・泉二啓太が、Mikke GALLERY主催「Mikke キュレーターズ・コンペティション」において特別賞を拝受し、キュレーターとしての初企画展を開催する運びとなりました。
本展は「考土 code ‑ 奄美 ‑」と題し、長年、弊社が取り組んでまいりました奄美大島の泥染文化を主軸に、土地と自然、そして人の手仕事が織り成す美の可能性を問い直すものです。
着物という伝統工芸の根幹を改めて見つめ直し、その先に広がる未来を切り拓いていきたいと願い 日々の活動を続ける中で、その想いの一環として企画いたしました。
2年にわたり取り組んだ泥染着物《泥中の布(デイチュウノギン)》の第2弾を中心に、6組のアーティストによる作品を一堂に展観いたします。伝統工芸にはその土地に根差す必然的な理由があります。その土地を考え、その土地の素材を使い、アーティストの多様な表現を通して、土地の記憶と未来をつなぐ空間を構成しております。
ぜひ足をお運びいただけましたら幸いです。
〈Mikke GALLERY〉
2024年8月、一般Open Art Labが次世代キュレーターとアーティストの育成を目指して東京・四ツ谷駅前にオープンした複合文化施設です。ギャラリー、ウィンドウギャラリー、アーティストスタジオの3つを備え、斬新なアート表現の創出を支援しています。
「Mikke」という名前には、江戸時代から学術や外交の拠点として発展してきた四谷"見附"にほど近い場所で、新しいアートのあり方や楽しみ方、そして才能を「見つける」場にしたいという思いが込められています。
Mikke Gallery 四谷駅前ビル 5F
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目4
JR四ツ谷駅徒歩30秒
開廊時間│11:00−19:00
休廊日│火・水
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展覧会タイトルと企画背景
「考土(こうど)」——その土地を考えること
「code(コード)」——その土地の素材や要素を紐解くこと
本展は泉二にとって初のキュレーションとなる展覧会であり、6組のアーティストによる作品を通じて、奄美の自然と人、そして染織の未来を多角的に捉える試みでもあります。
「考土」というテーマには、奄美という地を起点に、人々が暮らしてきた土地に宿る記憶や、そこに根ざした素材、技法、価値観に改めて向き合うという視点が込められています。
アーティストたちはそれぞれの感性で奄美の自然や文化を掘り下げながら、他の土地にも通じる普遍的な問いを投げかけます。土地の「コード(code)」を読み解き、編み直すことで、過去と未来、個と地域、伝統と創造のあいだに新たな接点を見出すことを目指します。
トークイベント
出展作家・キュレーターによる全3回のトークイベントを開催。泉二啓太氏がファシリテーターを務め、展覧会の見どころや創作の背景について語ります。
第1回 ・日時:6月28日(土) 14:00〜
・登壇者:金井志人、新城大地郎、泉二啓太
第2回 ・日時:6月29日(日) 14:00〜
・登壇者:金井志人、柳晋哉、泉二啓太
第3回 ・日時:7月12日(土) 14:00〜
・登壇者:高須賀活良、山崎広樹、泉二啓太
奄美の泥染で手拭いを染めるワークショップ
奄美大島の伝統的な染色技法「泥染(どろぞめ)」を体験できる、特別なワークショップを会期中の毎週末に開催します。
講師は、本展に参加しているアーティストやキュレーターたち。普段なかなか出会えない“つくり手”と直接ふれあいながら、染めの魅力を味わえる貴重な時間です。
5種類の天然染料をご用意しており、それぞれの色合いや風合いの違いを楽しめます。
展覧会場にて販売予定の手拭いを使って、自分だけの一点ものを仕上げるこの体験は、大人から子どもまでおすすめです。
アートに触れるだけでなく、手を動かして学び、つくる楽しさを実感できるこの機会を、どうぞお見逃しなく。
※一部イベントは事前予約が必要となります。
こちらよりご予約をお願いいたします。
参加アーティスト・プロフィール
泉二啓太 Keita Motoji 特別展「考土 code -奄美-」キュレーター
1984年生まれ。「銀座もとじ」代表取締役社長。
高校卒業後、ロンドンの大学でファッションを学び、卒業後パリへ渡り、2008年に帰国。 2009年に「銀座もとじ」に入社。2022年9月、代表取締役社長に就任。
「着物をワードローブの一つの選択肢に」「着物に関わる仕事が憧れられる職業に」その夢を叶えるため、店舗での接客をはじめ、日本全国の産地・作家を自ら訪れオリジナル商品の開発や、お客様参加型の純国産の蚕からの着物づくりの企画運営、次世代に向けて日本の手仕事や着物の魅力を伝えるワークショップを開催。
2022年11月には染織の可能性を広げ未来へと繋げることを目的としたHIRAKI projectを立ち上げ、宮城県の採石場・大蔵山スタジオと草木染作家の共同制作による、「FUYU」展を開催、2023年には大島紬の泥染めを追求した「泥中の布」展を開催。本展は第三弾「考土」の発表となる。
また、銀座の柳で染めを施した作品などもプロデュース。着物文化を国内外に広める活動を精力的に行っている。
金井 志人 Yukihito Kanai 染色家
1979年奄美大島生まれ。
奄美大島紬の泥染めを担う金井工芸の後継者。泥染めをはじめとする伝統的な天然染色に携わりながら、ファッションブランドとのコラボレーションや、布以外の素材の染色など、新しいジャンルの開拓も積極的に展開している。
伝統的な技法を新しい目線で取り入れる姿勢が、多くのアーティストからも支持されている。
新城大地郎 Daichiro Shinjo
1992年、沖縄県宮古島生まれ。静岡文化芸術大学卒。禅僧で民俗学者の岡本恵昭を祖父に持ち、幼少期より禅や仏教文化に親しみながら書道を始める。
禅のほか沖縄の精神文化を背景にして、伝統書道に新たな光を当てる自由なスタイルを追求。
身体性と空間性を伴う現代的な表現で、形式にとらわれない書を展開している。
2017年、Playmountain Tokyo で初個展「Surprise」を開催。その後、ロサンゼルスの ALTA Gallery ( 2023年 ) など国内外で展示を行う。
2021年に tricot COMME des GARÇONS、2024年に TAO のコレクションに作品が起用され、2021年にはエルメス制作のドキュメンタリーフィルム「 HUMAN ODYSSEY 」に出演。
2022年には、地元である宮古島に「 PALI GALLERY 」をオープンさせた。
2014年 静岡文化芸術大学卒業 2017年 個展「 Surprise 」Playmountain Tokyo 2022年 PALI GALLERYを開く 2023年 海外初個展「 Black Wax 」ALTA Gallery , Los Angeles 2024年 金沢21世紀美術館「すべてのものとダンスを踊って - 共感のエコロジー 」展に出展。
高須賀 活良 Katsura Takasuka アーティスト/繊維表現者
植物や土地に宿る記憶、祈り、時間の層に耳を澄ませ、それらを繊維というメディウムで可視化する作品を制作。楮、葛、苧麻、大麻など、古代より人々の手によって育まれてきた植物素材を用い、採集、糸づくり、染色、織り、造形に至るまでを自身の手で一貫して行う。
素材に触れることは、土地と対話すること。自然から預かった命を、かたちにして返すという循環的な思想を根底に据える。 東京造形大学でテキスタイルデザインを学び、2011年に修士号を取得。
縄文時代から続く、古代布に関心を深め、日本各地の伝統技法や風土に根ざした制作・調査を続けてきた。
アーティスト活動と並行して、山梨の「ハタオリマチのハタ印」、福井の「レピヤンリボン」など、地域の繊維文化を現代の視点で再解釈するプロジェクトも展開。
2021年からは、テキスタイルとアートを結ぶ芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK」の産地展ディレクターを務める。
地域を繊維文化から読み解く教科書『ハタオリ学』(編著)は、2024年度グッドデザイン賞を受賞。 繊維という身体的な行為を通じて、見えないものと共に生きる感覚を、現代におけるアニミズム的表現として探っている。
柳 晋哉 Shinya Yanagi 染織家
1987年東京都生まれ。
民藝運動の父と呼ばれた柳宗悦氏の甥にあたる、柳悦博さんを祖父に、崇さんを父に持つ。
インテリアデザインの専門学校を卒業後、建築会社への勤務を経て、崇さんが二代目を務める「柳染織工房」に入所し染織の道へ。
入所2年後に自身の名前で初制作した作品を「日本民藝館展」に初出品、初入選。
2019年には日本民藝館展奨励賞を受賞し、2021年に独立。
民藝は「手仕事のもつエネルギー」であると語り、柳家のもの作りの根幹にある美意識、糸へのこだわりや染織技法を受け継ぎながら、新しい感性を活かした作品を制作している。
山崎広樹 Hiroki Yamazaki 染色家/草木染作家
1988年川崎市生まれ。
2011年東京農業大学卒業。
2013年父・和樹主宰の草木工房で草木染を始める。
2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞」に入選。
2016年松原染織工房で松原與七氏より型染を学ぶ。
2018年銀座もとじ「男のきものシーズナルコレクション」に参加し、型染の帯を初出品。2019年「中国杭州天然染色会議」に父と共に参加。
2019年岡谷市蚕糸博物館、2020年高崎市染料植物園の企画展に型染帯を出品。
2022年銀座もとじ・大蔵山スタジオの企画展「FUYU」で初個展。
2022年より東北芸術工科大学非常勤講師。2024年より女子美術大学非常勤講師。
山﨑 萌子 Moeko Yamazaki
与那国島と東京を拠点に活動。
沖縄の伝統的な琉球紙の技術を用いた平面・立体作品・インスタレーションの制作を通して、表現の可能性を追求する。
主な展示に、「墨袋を裂く」(ギャラリー空の間, Tokyo, 2024)、「泛海」(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY, Tokyo, 2024)、「中」(SUKIMA GALLERY, Tokyo, 2023)、三天」(HIRO OKAMOTO Art Gallery Tokyo, 2023)等。
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銀座もとじ本部 03-5524-3222