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松尾鏡子

染織・松尾鏡子

一本一本の糸の質感を生かした組織の煌き。
さり気なくも、細部に驚異が織りなされた美しさ。

1948年佐賀県唐津市生まれ。女子美術大学で織物と出会い、在学中から柳悦孝氏のもとで染めや織りの基礎を習得。卒業後は柳悦孝氏の紹介で、弟である悦博氏のもとで糸作りから学ばれます。糸の精練から染め、図案や織り、仕上げにいたるまでを手がけ、複数枚の綜絖から生まれる浮織、花織、綾織、つづれ風織などの表情豊かな作品は、さり気なく、何気なく、軽やかな魅力を放ちながら、見れば見るほど細部に驚異の技術と感性が織りなされています。光を帯びた模様の繊細な煌きと、多色使いの中に際立つ白場の深い風合い。「基本を学んだら後は自分で勉強するだけ」と、謙虚で誠実なものづくりの中で、特に糸の素材の持つ美しさを引き出すことを大切にされ、作品によっては撚りや精練の具合を変化させた数種類の糸を用いることも。また、大学時代より故郷唐津に伝わる「佐志葛布」の復元・伝承にも取り組まれています。

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《2/7~9》松尾鏡子 個展 | 2月催事

会 期 : 2020年2月7日(金)〜9日(日)
場 所 : 銀座もとじ 和織
「基本を学び、基本に沿った仕事を続けています。
私は誰でもやればできることをやっているだけです。」
松尾さんの織物から見えてくるものは、
見る人も纏う人も、素直に向き合える、
謙虚さとしなやかさ。
作家は、地元・佐賀県唐津地方に伝わる
“佐志葛布”の復元や伝承にも力を注いでいます。
この機会に松尾鏡子さんの心に触れてみてください。

松尾鏡子

1948年 佐賀県唐津生まれ
1972年 女子美術大学卒業
1972~75年 柳悦孝、柳悦博に師事
      弓浜絣、郷里に伝わる佐志葛布を学ぶ
1975~95年 国展出品(84年をの除く)
1975年 国展 新人賞受賞
1982年 新人染織展 佳賞受賞
1983年 故・宮崎マセ氏に就いて地機による佐志葛布捩り織復元
1984年 個展(唐津、東京)
    新人染織展・通産大臣賞受賞
1985年 日本伝統工芸染織展入選
1987年 国画会会友となる
1991年 日本きもの染織工芸展(ドイツ・ハイデルベルグ市、マックスバーグ・テキスタイル・ミュージアム開催)招待出品
1994年 国展・会友優作賞受賞
1996年 国画会退会
1996~2000年 アジア工芸展出品
1998年 新人染織展 技術賞受賞
2000年 アジア工芸展福太郎賞受賞
2006年 『絲と色』松尾鏡子織物選(瑠璃書房)刊行
    個展(東京銀座・和光ホール)
2008年 グループ展「風と桜の會」(京都・イノダコーヒー三条2F)
2010年 グループ展「風と桜の會 第二回」
    (京都・京都万華鏡ミュージアム姉小路館ギャラリー)
2015年 松尾鏡子染織展―織・色 馥郁たる糸の風韻―(東京銀座和光)

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