ご注文・お問い合わせはこちら(11:00〜19:00) 03-5524-3222
銀座もとじ
EN

催事・講座

  • 《開催終了/心より御礼申し上げます》松枝家の久留米絣~伝統と伝承の道~ | 3月催事

《開催終了/心より御礼申し上げます》松枝家の久留米絣~伝統と伝承の道~ | 3月催事

(右)松枝哲哉作 久留米絣着物「灯」1,980,000円/(左)松枝小夜子作 久留米絣着物「晄の旋律・舞」1,680,000円/(中央)松枝崇弘作 久留米絣着尺「森の光・雨音Ⅱ」1,180,000円

「松枝家の久留米絣~伝統と伝承の道~」展は、おかげ様で盛況のうちに終了いたしました。ご来店いただきました皆様、作品をご覧くださった皆様に心より御礼申し上げます。


松枝家の久留米絣
~伝統と伝承の道~

2020年夏、松枝家・織屋5代目 松枝哲哉氏が永眠されました。
日本伝統工芸展へは、36年を共に歩まれた小夜子夫人と共に出展を重ねられ、
最後に手掛けた作品が文部科学大臣賞を受賞。
長男・崇弘氏は昨年、初出品で日本工芸会奨励賞を受賞。
哲哉氏の偉大なる軌跡を辿り、
親子三人が久留米絣の作家として輝き続ける珠玉の作品群をお届けします。

会期:2022年3月18日(金)~21日(祝・月)
会場:銀座もとじ 和織
〈松枝小夜子氏・崇弘氏 在廊〉
18日(金)13:00~18:00
19日(土)11:00~18:00
20日(日)11:00~15:00
〈お問い合わせ〉
銀座もとじ女性のきもの 03-3538-7878
銀座もとじ男のきもの 03-5524‐7472

《動画公開中》ぎゃらりートーク

※スクリーンに映写した写真の一部を以下ページ内にも掲載しています。

ぎゃらりートークで使用の写真はこちら

3月19日(土)10時~11時
松枝小夜子氏、松枝崇弘氏をお迎えし、松枝哲哉氏から受け継いだ思いや松枝家の久留米絣についてお話を伺います。
場所:銀座もとじ和織
定員:30名様(会費無料・要予約)【受付終了】

※ぎゃらりートークの様子をインスタグラムでライブ配信。また終了後アーカイブ動画をインスタグラムとYouTubeで公開予定です。

インスタグラム銀座もとじ公式アカウント

YouTube銀座もとじ公式チャンネル

作品解説

3月19日(土)15時~ ※20~30分程度
3月20日(日)13時~ ※20~30分程度
場所:銀座もとじ和織
定員:10名様(会費無料・要予約)【受付終了】

《動画公開中》3/13(日)インスタライブ配信

店主・泉二弘明と二代目・泉二啓太が松枝家の久留米絣の魅力、本催事の見どころ、松枝家の家族愛についてお話しさせていただきました。

配信日時:3月13日(日)20時~ ※30分程度

※ぎゃらりートークの様子をインスタグラムでライブ配信。また終了後アーカイブ動画をインスタグラムとYouTubeで公開予定です。

インスタグラム銀座もとじ公式アカウント

YouTube銀座もとじ公式チャンネル

DVD上映会

生前の松枝哲哉さんと小夜子さんの手仕事をご紹介するDVDの上映会を行います。36工程もある松枝家の久留米絣の制作工程がよく理解できます。映像の中には、久留米絣の創始者・井上伝が織った久留米絣も登場。30分程度の上映時間ですので、お気軽にご参加ください。

日程:3月12日(土)~18日(金)【受付終了】

場所:銀座もとじ和織
定員:各回5名様(会費無料・要予約)

松枝哲哉作「灯(ともしび)」

松枝哲哉作「灯(ともしび)」

松枝小夜子作「晄の旋律・舞」

松枝小夜子作「光の旋律・舞」

松枝崇弘作「森の光・雨音Ⅱ」

松枝崇弘作「森の光」

松枝家の久留米絣について

「松枝家」は、150年間にわたって絵絣の技を継承する久留米絣の名家。3代目である故・松枝玉記(たまき)氏は久留米絣の分野で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)となりました。
久留米絣は、八女地方の小柄な男絣と、久留米市南部の大柄な絵絣の2種に大別されますが、松枝家に伝わるのは後者の「大柄な絵絣」です。
筑後の自然風景、風や雨や光や影、そして宇宙にまで思いを馳せ、絣紋様に意匠化して写し取ります。豊かな詩情あふれる世界観を藍と白のコントラストや藍の濃淡染めで表現した作品は、見る者に深い感動を呼び覚ます力強さを感じさせます。

2016年トーク会にて、写真左より店主・泉二、松枝小夜子さん、外舘和子先生、松枝哲哉さん、松枝崇弘さん

今、父との記憶に立ち返り 松枝崇弘さん

松枝崇弘さんと森口邦彦さん
展示会に向けて、2020年に逝去された松枝哲哉さんのご子息・松枝崇弘さんが現在の思いを届けてくださいました。写真は左より松枝崇弘さん、師と仰ぐ森口邦彦先生。 2022年2月に開催された「二大巨匠展」に来場され、合作「雪景」を前に記念撮影。

メッセージを読む


松枝哲哉氏 プロフィール

1955年、福岡県生まれ。久留米絣の名家・松枝家の5代目当主。人間国宝であった祖父の松枝玉記さんに中学時代より藍染めを習い、後に手織り・手括りを学び、24歳の時には重要無形文化財久留米絣技術伝承者(手括り・藍染め・手織)に認定。詩情あふれる絵絣模様を得意とされ、29歳の時に日本伝統工芸展初入選、以降多数入選。2020年、第67回日本伝統工芸展で文部科学大臣賞を受賞、同年7月にご逝去されました。

松枝哲哉 作家紹介ページ

松枝小夜子氏 プロフィール

日本工芸会正会員
1956年、熊本市生まれ。故・松枝哲哉さんの奥様で、ご子息・松枝崇弘さんとともに、工房「藍生庵(らんせいあん)」を引き継がれました。芸術大学卒業後、重要無形文化財「紬縞織・絣織」保持者の宗廣力三氏の作品に出合い染織の道に進むことを決意。宗廣氏が主催する郡上工芸研究所での修行を経て、1985年、哲哉さんとの結婚を機に久留米絣の道へ。松枝家の伝統を受け継ぎながら、時には絣の曲線を端正に織り出す空間性あふれる作品で、凛としなやかな、現代に息づく久留米絣を手がけられています。2012年日本伝統工芸染織展日本経済新聞社賞受賞、他入選多数。

松枝小夜子 作家紹介ページ

松枝崇弘氏 プロフィール

1995年、福岡県久留米市生まれ。7歳でお父様から藍染めを、10歳でお母様から機織りを学び、幼い頃から染織に親しんで育つも、大学卒業後は一般企業に就職。お父様・哲哉さんがご病気になられたのをきかっけに本格的に家業へ入り、父から子への松枝家の技術伝承は動画等を駆使して病床からも行われ、濃密な修行期間を過ごされます。お父様のご逝去後、2021年に日本伝統工芸展へ初出品・初入選、「日本工芸会奨励賞」受賞。幼少期より短歌を嗜み、小学3年生で詠んだ歌『クワふれば ミミズはじける土のうね ひとさし指で 藍のたねまく』が国民文化祭で選抜されるなど入選多数。

久留米絣とは《国の重要無形文化財》

福岡県久留米市周辺で作られる絣模様の綿織物で、19世紀初めに12才の少女・ 井上伝によって生み出されたとされます。藍の濃淡と白のコントラストが美しく、丹念に織り込まれた絣模様と、丁寧に染められた藍色が醸し出す温かな風合いが魅力。日常着として愛されてきましたが、長い歴史の中で技術と文様が練磨され、絣織りの最高峰として価値を高め1957年には国の重要無形文化財に指定。指定条件は次の通り。(1)手くびりによる絣糸を用いる。(2)純正天然藍で染める。(3)投げ杼による手織。

《3分で解説》「松枝家の久留米絣」5つの見どころ

3月18日(金)~21(祝・月)に開催される「松枝家の久留米絣~伝統と伝承の道~」展の見どころをわかりやすくご紹介します。

《3分で解説》「松枝家の久留米絣」5つの見どころ~

記事を読む


松枝家と銀座もとじ 出会いからの歩み

銀座もとじでは2013年と2016年に個展を開催。松枝哲哉さん・小夜子さんの言葉に触れ、ものづくりの現場を拝見させていただき、冊子「和織物語」やレポート等でその魅力を発信してまいりました。ぜひご覧ください。

(1)2013年3月 松枝夫妻の工房へ初訪問

初個展を前に店主・泉二とスタッフが工房へ。ボランティアで地元の小学生に「藍染め」の課外授業を行っていると知り嬉しくなりました。

記事を読む

(2)2013年4月 「久留米絣」誕生秘話 &絵絣の技法

「藍はかわいいし、家族の一員みたいなもの」と語る哲哉さん。人間国宝の祖父・松枝玉記さんとの思い出も語られています。

記事を読む

(3)2013年4月 久留米絣工房「藍生庵」を訪ねて

筑後平野の自然に抱かれて建つ「藍生庵」からの景色、工房の中の様子がよくわかるレポートです。

記事を読む

(4)2013年4月 久留米絣 松枝哲哉・小夜子 - 二人展|和織物語

初個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子先生に取材執筆いただきました。

記事を読む

(5)2013年4月 ぎゃらりートークレポート

松枝夫妻を銀座もとじにお招きし、初のぎゃらりートークを開催しました。

記事を読む

(6)2016年4月 松枝家の久留米絣 - 継承と展開|和織物語

2回目の個展に際し、多摩美術大学教授・外舘和子先生に取材・執筆いただきました。

記事を読む

(7)2016年4月 久留米絣 松枝哲哉・小夜子~松枝家の藍を纏う~

人類最古の染料といわれる藍は「人が一生をかけるのにふさわしいもの」と語る松枝夫妻。「藍」への思いを語られています。

記事を読む

(8)2016年4月 久留米絣 松枝哲哉・小夜子~ふるさとを織り込む、伝える~

松枝夫妻が地元の小学生にボランティアで行っている「藍の生葉染め」の課外授業を通して子供たちに伝えたい思いについて伺いました。

記事を読む

(9)2020年 松枝哲哉さん・松枝小夜子さんからのメッセージ

弊社40周年の記念展へ寄せていただいただきました。松枝哲哉さん・小夜子さんの久留米絣への思いが深く伝わってきます。(2020年7月、松枝哲哉さんはご逝去されました)

記事を読む


「久留米絣」の創始者・井上伝と「東芝」の創業者・田中久重の意外な繋がりとは?|知るを楽しむ

記事を読む

商品を探す Search
Products