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松原伸生さんからのメッセージ

これほどに人と人とを交わらせ、その密度と喜びを増幅させるお店が他にあるだろうか。特定の問屋との取引を持たない自分にとって、銀座もとじという店はお客様が拙作に直に触れていただける貴重な場所となりました。

ここでの「繋がり」とは縁結びとも言える。
故藍田正雄先生や北村武資先生、山岸幸一先生ら多くの方々に後押しを頂いたうえで成り立っていることを忘れるわけにはいきません。
そして、個展催事のたびにお越しいただく方々との触れ合いは、最早それ自体が目的とも言えるような期待と恭悦を、回を重ねる毎に与えてくれます。

自分にとっては「お客様がた」でも、お客様にとっては「ひとりの自分」を意識して参りたいと思います。
型を繋ぎ、裏から合わせる仕事のように、これからもひとつひとつ、繋ぎ合わせる喜びを紡いでいけたらと感じています。
銀座もとじの益々の発展を祈念しています。

令和2年4月18日
 松原伸生


2019年トーク会にて、左から店主・泉二、松原伸生さん、二代目・泉二啓太と。
長板中形 藍染め 九寸名古屋帯 全通「笹文」

松原伸生さんのご紹介

昭和40年江戸川生まれ
祖父・人間国宝松原定吉氏は従来の分業制を型紙に糊を置き、自らの藍甕で浸染まで行う一貫工程とし、後進へ新たな創造の道を切り拓きました。父・松原利男氏は四兄弟の次男として生まれ家業に従事、伸生氏は都立工芸デザイン科卒業後、父のもとで学びます。
伸生氏19歳、利男氏55歳の時、ものづくりの最良条件である水と空気と太陽、広大な場所を求め、君津市へ移住。父である師からは口頭の伝授はなく、失敗をしたら作業の記憶を辿り、自ら気付きを得る訓練で技を習得していきます。
型紙選び、生地選び、糊置き、藍染め、全ての選択、制作工程が白場と藍を生み、絵際の鬩ぎ合いに緊張感をもたらします。
日本女性を美しく・日本男児を粋にみせる、更なる躍進に目が離せません。

22歳、昭和62年伝統工芸新作展 日本伝統工芸展 初入選
平成3年 日本工芸会正会員
平成18年 第40回日本伝統工芸染織展「星入格子文」山陽新聞社賞
平成19年 第41回日本伝統工芸染織展「立涌菊花文」東京都教育委員会賞
平成21年 第56回日本伝統工芸展「斜め菊花文」日本工芸会新人賞
平成26年 第61回日本伝統工芸展「漣文(さざなみもん)」高松宮記念賞
平成27年 第49回日本伝統工芸染織展「割付菱格子文」日本経済新聞社賞
平成29年 千葉県指定無形文化財保持者 認定
平成30年度 第38回『伝統文化ポーラ賞』優秀賞
銀座もとじ和染 2009年初個展、2011、2013、2015、2017、2019年 6回開催

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