大分県別府市で制作活動をされている、竹工芸作家 近藤雅代さんの作品を、初めて、ご紹介させていただきます。
第57回西部伝統工芸展(2023年)にて「岩田屋三越賞」を受賞されました。
こちらはその受賞作品と同品を銀座もとじから制作依頼させていただいたお品です。
【ワンハンドルバッグ受賞時の作家コメント】
網代編みのバッグは、「和」のイメージが強いものが多く、現代的なものを作りたいと思い制作しました。網代編みのバッグは、「和」のイメージが強いものが多く、現代的なものを作りたいと思い制作しました。網代の籠は、縁の取り付け時に、編み生地の口を狭めて縁に入れ込みますが、狭めた形が面白いなと以前から感じていました。それを今回、デザインに取り入れてみました。編み目のラインが美しく見え、竹の弾力が感じられるかなと思います。
>>日本工芸会HPにて受賞作品をご覧いただけます(外部サイト)
漆による美しい色彩のある光沢と、独特のフォルムに、上質感が漂うワンハンドルバッグ。上下左右どこから見ても美しい形に、「全方位美人」と呼びたくなるバッグです。
口元には巾着がほどこされ、籠の内側にも生地がぴったりと付けられているため、中に入れるものを傷つけずにお楽しみいただけます。籠の内側には片側にポケットが付いています。籠自体はしっかりとしていて、とても安心感があります。和装、洋装、どちらにもお持ちいただけます。
手に持った時の佇まいも美しく、上質な着物姿にも相応しい高級感があります。
小物のお洒落は装いの最後の要。
全方位美しい、大人の籠バッグをお楽しみください。
画像左から
1510112407:黒【売切御礼】
1510112408 :茶【売切御礼】
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近藤雅代さんについて
大分県別府市で制作活動を行われている、竹工芸作家の近藤雅代さん。別府市は古くから竹工芸が盛んな地で、室町時代に行商用の籠が販売され始め、江戸時代には別府温泉の旅の土産として竹製の台所用品が人気を博しました。近年では大衆工芸から美術工芸品へと発展し、1979年に国の伝統的工芸品にも指定されています。
近藤さんは、元々は東京でWebデザインの仕事をされていましたが、画面の中の仮想的な世界ではなく「手仕事でものづくりがしたい」という想いから、東京の別府竹細工教室に通い始めたそうです。
いずれは東京を離れ地方で暮らしたいと考えていた中、2011年の東日本大震災をきっかけに別府市に移住し、竹工芸職業訓練校へ入学。卒業後は、伝統工芸士 高江雅人氏の『竹工房 オンセ』で修業を積み、紫綬褒章の竹工芸家 岐部笙芳氏に師事され、更なる技術の修練に力を注がれてきました。
極細のヒゴが織りなす繊細な模様と、上下左右どこから見ても美しい形。凛とした佇まいは「和」の範疇に留まらない普遍的な美しさを奏でます。
2023年 第57回西部伝統工芸展「岩田屋三越賞」受賞
2024年 第67回日本伝統工芸展 入選
次世代バンブーアート賞 受賞