暑さを感じる季節ならではの透ける素材。
指で触れるとややざらりとした軽いシャリ感が心地よい生地。
色重ねをお楽しみいただける紋紗のご紹介です。
7月8月の「盛夏の着物」としてはもちろんのこと、5月から9月にかけて、単衣から盛夏にお役立ていただける「薄羽織」としても大変人気です。
こちらは銀座もとじオリジナル制作のお品です
大正初期、当時はまだ珍しいトラックで製品を配達していた「カフェー パウリスタ」のトラックの車体から着想を得た柄行。
細かい格子状の紋紗地に京都の職人が紗張り型と50年以上前の格子柄の伊勢型紙を用いて染め重ねた存在感ある染小紋。
大胆な柄行ながらも透け感のある素材で軽やかに、薄羽織におすすめの一枚です。
色は大正時代初期に流行した「鉄御納戸色」。
鉄御納戸(てつおなんど)とは、その名の通り鉄色を帯びた御納戸色で、暗い緑味の青色です。
※紗摺り2回、引き染め3回
薄羽織にされると、着物や角帯の色柄がわずかに透けますので、その取り合せの妙を楽しまれるのも醍醐味です。
※こちらは【生地巾(外巾)約1尺6分(約40.1cm)】の<広巾>で織り上げていますので、裄の長い方にもおすすめです。