スペシャル動画あり!対談 《後編》カンタ・デロシュ × 泉二啓太

今回、銀座もとじ創業40周年を記念し、グラフィック・アーティストのカンタ・デロシュさんとのダブルネームによるオリジナル風呂敷「繋がり」を制作いたしました。
フランス人のお父様、日本人のお母様を持ち、フランス・パリ生まれのカンタ・デロシュさん。現在は、パリと日本を拠点に、ポンピドゥーセンター・メッスのビジュアルや、2018年には三越伊勢丹の年間広告など、グラフィックだけでなく、ブランドディレクションなど幅広くご活躍されています。
最近では、FIGARO本誌ELLE本誌などの誌面のデザインにも携わり、私たちの身近なところにもその作品が展開されています。そんなカンタ・デロシュさんのパーソナルな魅力と今回の風呂敷に込めた想いを伺いました。

対談の《前編》はこちら

《前編》では、カンタさんのご家族や日々のインスピレーションの源、人間国宝 森口邦彦さんとの関係性などパーソナルな魅力をお伝えいたしました。後編ではより深く、今回のテーマ「繋がり」への想いを伺います。

対談の後にはスペシャル動画も!ぜひご覧ください。

テーマである「繋がり」について

啓)今回「繋がり」というテーマを聞いて、どんなことを最初に思いましたか?
また、デザインのイメージソースと込めた思いをあらためて教えてください。

K)「繋がり」というテーマを伺ったとき、最初に思い浮かべたのは “ひと”と“ひと” の繋がりです。

テーマをいただいてからしばらくしてパリへ戻ることになり、ポンピドゥー・センターでたまたま観た「前時代史」という展示やカルティエ芸術財団で行われた「我々、木」という展示が人間と地球の関係を問い直していて、それらがインスピレーションとなり、繋がりについてさらに深く、人と人を越えた繋がりを表現しようという考えに至りました。温暖化の影響で最高気温が年々更新され続けているパリでは、人間の在り方を問いなおす、様々な企画が行われています。

カルティエ芸術財団「我々、木」展

啓)カルティエ芸術財団で行われていた展示が今回のインスピレーションの一部だったのですね。僕も、昨年12月にパリに訪れた際に行こうと思っていた展示でしたが、ちょうど大規模なストライキがあり、残念ながら美術館にたどり着けなかった。悔やまれます(笑)。

ポンピドゥー・センター「前時代史」展
パリで見た展示会は「繋がり」を表現するきっかけに

京都の染工房で感じたこと

啓)今回は制作にあたって一緒に工房のある京都に行かせていただきましたが、そこで何を感じられたでしょうか。

K)様々な人の技術と時間が費やされていることを目の当たりにしました。 僕は普段の仕事ではデジタルでカラーチップを使って色出しをすることが多いのですが、デジタルとは違って、生きた自然の染料の配合や素材に色を載せる工程から、まさにこの風呂敷が「生きている」と感じました。

啓)「生きている」その表現、本当にそうですね。僕も、あんなに大きな板場に布を張って、丁寧に手捺染され、でき上がっていく様子に感動しました。

風呂敷の染色の様子。大きな板場に布を張り手染めする

工房レポートはこちら「二代目・泉二啓太の産地めぐり~一枚の風呂敷ができるまで、馬場染工場さんを訪ねて~」

啓)染めにいたるまで、風呂敷の理想の色に近づけるまで何度も細かなやり取りをしましたし、テーマ、デザイン、生地選び、色出し、染色から縫製、人と人がバトンリレーをし、「繋がり」という言葉が、白い生地に吹き込まれるかのように、でき上がっていくその様子を間近で見て、着物とはまた違ったスケール感と日本の手仕事の丁寧さに感銘を受けました。

カンタさんのデザインラフ。様々な角度から色の組み合わせの検証を重ね今回の3色を導き出した
京都の染工房。繊細な色表現には高い技術を要する
決定した3色の色見本

啓)そういう意味でも、この風呂敷は、カンタさんの感性と日本の伝統技術が詰まった特別なものだと思います。そして、日常誰もが使っていただける身近なものだということも、大切な要素です。実際にはどんな風に使っていただくのが良いでしょうか。

日本の「包む」文化、パリ流の風呂敷の使い方

啓)パリジェンヌやパリジャン、フランスからの観点で日常のお洒落やギフトの流儀、風呂敷の使い方に関する見解を教えてください。

K)フランスには布を使ってギフトを包むという習慣がありません。少し凹凸のある表情を持つこの風呂敷を、普段着にサラッとスカーフとして着用することは、パリではとても自然な使い方だと思います。 また、スカーフを額に入れて作品として飾ったりすることもあるので、その様にしてアートの様に飾っていただくのも素敵ですね。ふっくらと髪に巻いてみたり、ピクニックや市場へ持参するパニエにかけるのも素敵だと思います。

3色展開。使い方は自由な発想で
普段のファッションにもインテリアにも

啓)ギフトを「包む」という日本の文化をどのように見ますか。

K)“相手を思いやる“という気持ちの延長にある、すばらしい文化だと思います。フランスは包み紙のデザインでは優れたものが沢山ありますが、日本の多様な包み方は、アートの域に達していると思います。包まれたものだけでなく、それを包む方の姿や所作も驚くほど美しいと感じます。

布で「包む」文化は日本ならではのもの

「繋がり」とは-風呂敷に込めた想い

啓)「繋がり」とは何でしょう。繋がりを求め維持する、繋がりを確認するための形、ギフトの存在意義、この風呂敷で伝えたいことを教えてください。

K)「繋がり」は物理的なものではなくて、目に見えないものです。すれ違う人に朝の挨拶をする、温かい気持ちで声をかけるなど、

他人を思いやり、心を交わす。そんな小さなことの繰り返しが素敵な繋がりになっていくのだと思います。それは他人だけではなく、自分を取り囲むすべてのものに対しても同様です。ギフトはその目に見えない強い力が少しだけ可視化されたもの。気持ちの表れそのものだと思います。この風呂敷を使っていただくことで、今ある繋がりを深めたり、新しい繋がりを作るきっかけになってくれれば嬉しいです。

啓)まさか風呂敷発表の時期にこんなに世界が急変するとは、去年の夏には想像もしていませんでした。ここ最近、今まで以上に皆が「繋がり」を意識するタイミングなのかと思います。偶然のことですが、これも必然だったんだろうなと思います。

価値観や求める幸せのカタチが変わっていくでしょうし、この先、どんな風になるかは誰も想像がつきません。でも、今までよりも「繋がり」を意識していく時代になるのは間違いないと思っています。この風呂敷を通して、あらためてそこを見つめるきっかけにしてもらえたら嬉しいですね。

さて、最後にこれからのカンタさんの展望を教えてください。

K)日本の伝統技術に触れて、学びながら創作してみたいです。そして、もちろん日本とフランスをつなげる企画を引き続き行っていきたいです。

啓)ありがとうございます。僕と世代も同じカンタさんには、自分には持っていない視点や感性に学ばせていただくことが多いです。是非これからも一緒にものづくりをしていきたいですね!

色々インスピレーションを得て、僕も何か新しい呉服の可能性を追求していきたいです。これからもよろしくお願いします。


カンタ・デロシュさんのスペシャル動画

この対談をご覧の皆様に、スペシャルな動画が届きました!ぜひご覧ください。

動画時間:2分01秒

今だからこそ、大切な方と「繋がり」続けたい気持ちを込めて。
お世話になった方への御礼に、父の日のプレゼントに。

ラッピング&ギフトカードを無料で承ります。

◎「繋がり」のデザインコンセプトはこちら

【素 材】正絹100%(丹後縮緬/鬼シボ)
【価 格】19,800円(税込)
【色展開】3色(Bleu Nuit/瑠璃 、Rouge Capucine/紅、Jaune Aurore/琥珀)
【サイズ】80cm×74cm ※桐箱入り※ラッピング無料/ギフトカード無料
◎ラッピング・ギフトカード詳細はこちら

ご購入はこちらから

Bleu Nuit(ブルー・ニュイ/瑠璃 るり)
Rouge Capucine(ルージュ・カプシーヌ/紅 くれない)
Jaune Aurore(ジョーヌ・オロール/琥珀 こはく)
対角線を結ぶと手と手が繋がるデザイン。

◎きれいな包み方・使い方の動画はこちら

桐箱入り。熨斗紙やラッピングも対応いたします。

◎ラッピング・ギフトカード詳細はこちら

【素 材】正絹100%(丹後縮緬/鬼シボ)
【価 格】19,800円(税込)
【色展開】3色(Bleu Nuit/瑠璃 、Rouge Capucine/紅、Jaune Aurore/琥珀)
【サイズ】80cm×74cm ※桐箱入り※ラッピング無料/ギフトカード無料

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