泰明小学校 「銀座の柳染め」 授業を行いました
まずは、「銀座の柳の歴史」について「銀座もとじ」が作った資料を元に学びました。泰明小学校の柳は「銀座の二世柳」と言われ、大変歴史があり由緒正しいものです。

始まりは、明治10年ですが、その前進は明治~年の街路樹政策に始まります。と、言っても「平成6年生まれの小学五年生」にとって「明治」は大変遠いもの。「昭和」でさえ知らない子供達を相手に分かり易く話すのは至難の技です。「泰明小学校の正門前の2世柳」は昭和61年の11月に植樹されたものですが、それすら「 ? 」。眠くならない程度に歴史を話し、「2世柳」と「3世柳」の重要性だけはしっかり理解して、これらの柳を大事にしてくれるようにと願って歴史の話しは終わりました。
続いて「柳染め」の「染液」の作り方をデジカメで撮った写真を元に説明。ここからは俄然、子供達の目の色が変わってきました。自分達が剪定した柳が大きな鍋に入れられて煮込まれている写真に感心し、「煮る前」「煮た後」の柳の葉の色や枝の状態の写真を食い入るように見つめています。「緑」の柳から「茶色い染液」が出来上がることにも皆びっくり。煮ている間の匂いが大変臭いことも話すと、みな身を乗り出して聞き入りました。中には「この写真の資料はくれるの? 欲しいな。」と聞いてくる子供も居て、どんどん感心が高まります。早くも当日の柳の染液がみたいと言い出す子供も居ました。

先生から「皆さん! 静かに。話を聞いて」と注意が飛ぶほどでした。着尺に描く方法を説明するときには45分の授業も、もう残りわずか。最後は駆け足で進み、あっという間に3時間目は終わりました。
しかし・・・授業が終わっても子供達はハンカチの染め見本や帯の絵見本を見に前に集まってきて、次の4時間目が始まってもなかなか教室に帰りません。次はいよいよ6月8日に、柳染めの実習を行います。「6月8日に会いましょうね」と声を掛けると、既に子供達の心は1週間先の予定に飛んで行っていました。
6月8日は、晴天に恵まれることを願っています。