2009年8月26日(火)、朝から店舗は大勢の方で賑わいました。養蚕農家の方たち総勢11名がお越しくださったのです。

そこで今回、養蚕農家の方側から「銀座もとじを見てみたい!」と仰っていただけ、来店が実現したのです。
画期的な瞬間
小売店と養蚕農家の交流。
これは呉服業界としてとても画期的で、今まで考えられなかったことです。

しかしこの「プラチナボーイ」のプロジェクトは〜純国産製品として作り手たちの履歴を明確にする 〜養蚕農家が自立できるように<種⇒養蚕⇒糸⇒染⇒織⇒小売店>までをひとつのチームとして製品化に取り組む、 といった命題があります。
今まで、日本の養蚕は買上時に国からの補助金がありました。お米と同じで、 外国産の繭の価格にはどうしても勝てないからです。 しかしそれが見直され、今、養蚕農家の自立が求められています。
繭の重さで買上金額が決まっていた時代は終わり、これからは「日本の絹だからこその価値」を明確に打ち出すことが 求められます。

日本の絹のホープ=「プラチナボーイ」

それを大日本蚕糸会・大沼博士が37年の歳月をかけて、世界で初めて成功にこぎつけた新品種が「プラチナボーイ」なのです。
「プラチナボーイ」は日本の絹のホープ。
外国産の繭には価格では勝てない。もちろん品質もよいものがどんどん改良されて出てくる。 その中で、それでも日本の絹を残していきたい。残さなければならない。 「プラチナボーイ」は、明確に世界との差を打ち出せる、日本が胸を張って紹介できる蚕品種なのです。
養蚕農家の方とともに、がんばる

それが作り手の方たちの明日への活力となって、一緒にもっともっといい絹製品を作っていきたい。
<種⇒養蚕⇒糸⇒染⇒織>まで、本当に多くの方が携わり、作り上げられる「きもの」。
現在、「プラチナボーイ」の養蚕をお願いしているのは、石川浩さん(茨城)、谷田部尅詮さん(茨城)、 増田康治さん(千葉)の3件。本当に心を込めて、手塩にかけて蚕を育ててくださっています。
私たちは<小売店>として、作り手の方たちの想いをしっかりと伝えていくことが本当に大きな使命であると、 今回のご来店を受け改めて胸に刻みました。
純国産の絹「プラチナボーイ」ぜひお手を触れにいらしてください。 絹の光沢感、しなやかさ、本当に違います。 どうぞよろしくお願いいたします。