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プラチナボーイ展飼育レポート2017

銀座もとじ大島店での『プラチナボーイ「蚕」が再びやってくる! 』展が無事終了しました。

数多くのお客様にご来店いただき、可愛がっていただいた約3000頭の蚕は、これから"乾繭という工程に進み、糸をとれる状態になります。
9月19日にスタートしたプラチナボーイの蚕展。前日18日の夕方に、蚕たちはあと1週間ほどで繭をつくるまでに成長した5齢(ごれい)の姿で、銀座もとじ 大島紬へやってきました。翌朝から、お腹を空かせた蚕へ新鮮でみずみずしい桑の葉を与え、勢いよくバリバリと食べていくその姿は、育ちざかりの子供のように愛らしいもの。食欲旺盛で2〜3時間もすれば、たっぷりと与えた桑の葉の山が無くなってしまうほどでした。

ついつい葉を多くあげてしまいたいところですが、蚕はとてもデリケートな生き物です。桑の葉に埋もれて押しつぶされてしまわないよう、頃合いを見計らって葉を与えていきます。

蚕が繭を作り始める頃には、前兆として上を向いて体を振り出したり、体が透明になってきたりと、様々なサインが現れます。そのようなサインが見えたら、「回転まぶし」という蚕が繭を作るためのマス目状の箱、いわば「蚕たちのマンション」を設置し、一頭ずつ優しく手に取りお引越しをさせます。

すぐに回転まぶしのマス目の中に入って糸を吐く蚕もいれば、回転まぶしを吊るしている紐をつたって天井まで登ってしまう蚕、マス目に入らずに彷徨い続ける蚕など、個性豊かな異なった動きが見られます。

それぞれ思い思いのマス目へ入り、いよいよ繭づくりを始めるのですが、一度糸を吐き始めてしまえば繭になるのはあっという間の出来事です。最終日とその前日の2日間で、ほとんどの蚕が白く温かみのある繭に身を包んでいました。

多くのお客様やスタッフの愛情ですくすくと育って繭になった蚕たち。頑張って繭になってくれた彼らに感謝の気持ちが溢れます。

7日間に渡り、本当に多くのお客様に足を運んでいただきました。
桑の葉を与えてくださったり、手の平にのせてくださったりと、可愛がっていただき有難うございました。

次回開催の際にも、プラチナボーイ「蚕」たちにぜひ親しんで頂けますようよろしくお願い申し上げます。

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