型絵染め作家、澤田麻衣子さんにプラチナボーイの生地に染めて頂いた九寸帯作品のご紹介です。
作品名:「銀座の柳はじまりの唄」
【作家コメント】
春の風にそよぐ柳をイメージいたしました。
足元には菫、枝にとまっているのは小夜鳴鳥がモチーフです。
西洋のウグイスとも呼ばれ、美しい鳴き声で一日のはじまりを告げています。
2017年、銀座もとじ「ぎゃらりー泉」を舞台とした新進作家の夢を叶える企画がスタート。その第1回目の作家として、澤田麻衣子さんの初個展を開催させていただきました。また澤田麻衣子さんは、2015年に開催した『「きものSalon」と「銀座もとじ」が選ぶ染織大賞』で大賞も受賞されました。
「ぎゃらりー泉」は新進作家の夢を叶えるプロジェクトの舞台です
澤田麻衣子さんについて
澤田麻衣子さんは新潟生まれ。大学卒業後に型絵染教室の先生から紹介された京紅型工房に入社され、以来20年にわたり職人として勤務し2017年4月に独立。現在は京都にて制作活動をされています。
独立を機に出品した作品・型絵染着物「夏霞」が、第51回日本伝統工芸染織展にて初出品・初入選の快挙を遂げられました。
ご自身でデザイン、型紙彫りから手がけられる澤田さんの作品の魅力は「構図と彩色」。みずみずしい感性と、職人として20年間磨き上げた手技で、大人の女性の可愛らしさを引き出す素晴らしい作品を作り上げています。
澤田さんはご自身でもよくお着物を着ていらっしゃることもあり、お召しになる方のことを考えて、おきものを合わせやすく、帯締めや帯揚げも様々に楽しんでいただけるように心がけているそう。
「自分の手仕事が、使ってくださる方の楽しい時間につながれば・・と思い、仕事をしています」。帯を締められた後に鏡を覗き「今日は可愛い自分になっている」と思っていただけるような、美しい色彩にこだわって制作されているそうです。
纏うたび、心までふわりと軽くなりそうな明るく楽しい物語を感じさせる着物。澤田麻衣子さんならではの世界観をぜひご満喫ください。
次世代を担う作家紹介 第1回:型絵染作家・澤田麻衣子さん
型絵染作家・澤田麻衣子さんに聞く~ものづくりの心に迫る5つの質問~
応援団長 店主・泉二とのミニ対談~泉二 × 澤田麻衣子さん~
【作家紹介】澤田麻衣子
プラチナボーイについて
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。
銀座の柳染めについて
「銀座の柳染め」は、銀座に店を構えた店主・泉二の熱い想いから生まれた、草木染めのオリジナル作品です。銀座の風景として有名な「柳」を、毎年5月に中央区が刈りとるものを特別に分けていただき、作家さんや全国の産地とともに、銀座の息吹を大切に込めて創作しました。