銀座もとじが繭からプロデュースしている極上の純国産絹糸「プラチナボーイ」の生地に、東京友禅作家 生駒暉夫さんが染め上げた夏ものの訪問着作品です。
涼やかなアイボリーの絽目に、美しい弧を描く椰子(ヤシ)の葉。大胆かつたおやかな葉の間に舞う蝶が、爽やかなリズムを演出しています。プラチナボーイならではのしっとりと滑らかな生地感も心地よく、透明感のある発色の美しさは別格です。彩りはグリーン系で爽やかに仕上げられ、東京友禅ならではのすっきりとしたセンスで楽しめます。
総柄の訪問着ながら仰々しくならないボリュームで仕上げることで、帯次第で着用シーンも幅広くお召しいただける表情に。華やかな袋帯でパーティーシーンへ、さっぱりとした袋帯ならワンピース感覚で。現代の着物シーンに重宝する訪問着です。
コンサートやレストランでの会食、レセプションパーティーに。
生駒暉夫さんにつきましてはぜひこちらをお読みください。
著者:外舘和子(多摩美術大学教授)
>>【和織物語】「自然のダイナミズムを示す構図と空間-生駒暉夫の友禅」
生駒暉夫さんについて
東京友禅作家 生駒暉夫さんは、長野県佐久市の緑あふれる豊かな森と悠然な大地で18歳までを過ごしました。伝統を踏まえつつも動きのある大胆な構図、豊かな色彩表現が持ち味の「東京友禅らしい品格のある都会的な感覚」を大切にした職人の粋。夕暮れ時まで野山で虫を追いかけ、山脈の峰を眺めながら山道を歩いた幼少期。朝もやに包まれる幻想的な瞬間、雪が全てを白に包み込んだ銀世界の美しさ、自然の荘厳そして四季をめぐる風情。そこで育まれた感性が、あたたかな視点で、時に微笑あふれるユニークなモチーフで作品に表現されています。
【作家産地】「生駒暉夫」ご紹介
プラチナボーイについて
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。
【銀座もとじの挑戦】プラチナボーイ
【和織物語】プラチナボーイ物語「天からの贈りもの」