銀座もとじオリジナルで制作している人気の「天目染」着尺の新色です。
【泉二弘明も愛用】
初代店主である会長 泉二弘明も羽織に仕立てて大変愛用しており、お客様からも「これは何ですか」とよくお尋ねいただく着物です。無地でも柄でもない、その中間となるニュアンスほどの柄行はコーディネート力も抜群で、独特の陰影にムードがあり、大人の色気を感じさせます。
「天目染(てんもくぞめ)」の一番の特徴は、「色をつける」という従来の染色とは全く異なる、「色を抜き取る」という画期的方法にあります。
まず、下染めした生地の上に引き染めをし、それが乾かないうちに、鞍馬の銘水で一昼夜水にさらし翌日水切りした選りすぐりの京都の北山杉の挽粉を約1~2cmの厚みでむらなく置きます。そして、その下から熱を加え乾かすことにより、挽粉が染料の色を吸い取り、天目独特の模様となります。この一連の作業を2~3回繰り返すことにより、より深みを持った色が生み出されます。
染めをお願いしている工房では、色を吸い上げるこの北山杉の挽粉に出会うまで、パン粉や桜のチップ(桜の木の挽粉)など、様々なもので試行錯誤され、苦心の結果ついに、この「天目茶碗」のような味わいのある模様を表現することができる、北山杉の挽粉を見つけることができたそうです。
色選びにもこだわり、深い趣きのあるニュアンスカラーの洒落た色目を厳選し染め上げています。何とも言えない中間色が着物になじみが良いとご好評いただいています。
また、銀座もとじのオリジナル品は裄の長い男性にもお楽しみいただきやすいよう<広巾>でお作りしている点も魅力です。
羽織、着物、お好みでどちらにも。
普段使いはもちろんのこと、品の良い佇まいが演出いただけますので、観劇や会食、茶席、家族のお祝い、夜のバーなど、紬やお召よりもドレッシーに着こなしたいシーンにもおすすめです。