当店人気のオリジナル大島紬です。
大島紬作家・益田勇吉さんが開発した極上の白泥染技法『白恵泥(はっけいどろ)』によって「プラチナボーイ」の特別な絹糸で制作した、こだわり尽くしの大島紬のご紹介です。
時代を越えて、ずっと愛されてきた“蚊絣”模様。
帯で遊ばれるシンプル好みの方にも絶大な人気のある柄行ですが、こちらはそこへ少しひと工夫をほどこしました。
大島紬の蚊絣は黒地に白絣や、白地に黒絣が通常ですが、さらに“お顔映り明るく、お洒落に見えるように!”と創作したのが、今回ご紹介いたします“色絣の蚊絣”の大島紬です。
こちらは白ベースにグレーと赤茶の蚊絣を重ねたデザイン。「十字星」と題された意匠はその名の通り夜空に輝く星たちのよう。シンプルな中に、さりげなく個性を香らせる絶妙なセンスをお楽しみいただける一枚です。
益田勇吉さんについて
益田勇吉さんは、奄美大島の東に位置する喜界島の出身で、現在は鹿児島市内の工房で制作されています。いわゆる古典柄は少なく、ほとんどが益田さんオリジナルの、現代の感性に似合うようにと創作された柄行きです。すっきりと都会的で透明感があり、計算されたシンプルさが持ち味です。
また、益田勇吉さんは白泥大島を生み出された方でもあります。
長年の研究によって開発されたその技術は『白恵泥(はっけいどろ)』と称され、島津藩御用達の白薩摩焼の白土で、入来鉱山で何万年もかかってできた泥の粒子を2ヶ月かけて、徹底的に不純物を取り除いた白泥にしてから糸を染めることで、極上の白泥大島紬を作り上げました。
その特別な染技法によって、軽くてしなやかな風合い、そしてまろやかな白へと変貌した上質な風合いが実現されたのがこちらの作品です。
「プラチナボーイ」について
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。
【和織物語】プラチナボーイ物語「天からの贈りもの」「銀座もとじ」と「大島紬」について
店主 泉二弘明は大島紬の故郷、奄美大島出身です。 銀座もとじがプロデュースする純国産絹「プラチナボーイ」を使用した『オリジナル大島紬』をはじめ、厳選した『銀座もとじセレクト大島紬』をご用意し、現代の街並みに似合うお洒落な大島紬スタイルをご提案します。