益田勇吉さんについて
益田勇吉さんは、奄美大島の東に位置する喜界島の出身で、現在は鹿児島市内の工房で制作されています。いわゆる古典柄は少なく、ほとんどが益田さんオリジナルの、現代の感性に似合うようにと創作された柄行きです。すっきりと都会的で透明感があり、計算されたシンプルさが持ち味です。
また、益田勇吉さんは白泥大島を生み出された方でもあります。
長年の研究によって開発されたその技術は『白恵泥(はっけいどろ)』と称され、島津藩御用達の白薩摩焼の白土で、入来鉱山で何万年もかかってできた泥の粒子を2ヶ月かけて、徹底的に不純物を取り除いた白泥にしてから糸を染めることで、極上の白泥大島紬を作り上げました。
その特別な染技法によって、軽くてしなやかな風合い、そしてまろやかな白へと変貌した上質な風合いが実現されたのがこちらの作品です。
益田勇吉さんの白泥大島についてはこちらから
白泥染め大島紬の誕生・特徴について
プラチナボーイについて
【プラチナボーイ】は37年かけて日本の研究者が開発した、世界で初めてオスだけの繭から作られた特別な絹。銀座もとじが繭からプロデュースし、すべての商品に作り手たちの詳細を記し、履歴のわかる“純国産”のものづくりを進めています。2015年には『農林水産大臣賞』を受賞。その開発から、養蚕、製糸、染織、着物につくられるまでを追ったドキュメントは一冊の本『天の虫 天の糸』に綴られています。