高台で組まれた一枚高麗の帯締めです。
厳島神社に奉納されている国宝指定に「平家納経」を巻く紐の柄を元に帯締めとして組んだものです。縦に五か所で違った組み方を同時進行させながら、一本の組紐を組み上げるため、高度な技術を要しますが、矢羽根模様と菱模様とを組み合わせた大層優美で繊細な気品に満ちた組紐です。
経典を巻く紐とあって、お経の本を結んでも傷つかないように、薄くしなやかに組まれ、帯に吸い付くように収まり、お着物姿を引き立てます。
紬や小紋のカジュアルな装いはもちろんのこと、金銀糸は使われていませんが、経典巻きの格の高い帯締めとして、訪問着などやわらかものにもお使いいただけます。絵羽紬や上質な紬の装いにも使い勝手良く、さりげないシンプルな装いにされてもぐっとお洒落感が増します。
手組みの締め心地の良さも抜群です。
ぜひ一度お試しいただきたいおすすめ品です。