雪華文様の刀装に合わせ、古河歴史博物館のご依頼で製作した特注の下緒の図案をもとに、羽織紐にしたものがこちらの「雪華図」(せっかず)です。
古河藩主 土井利位(どいとしつら)が、日本で初めて雪の結晶を観察記録し、天保3年(1832)、その成果86種を収録した「雪華図説」(古河歴史博物館蔵)から雪の結晶の意匠を、高麗組の綾出しにて表現いたしました。
組紐の中に柄などを入れる技法を綾出しと呼んでいます。
表が青地で裏が白地となり、どちらもお使いいただけます。
冬にお締めいただくのも良いですが、盛夏の装いに合わせていただくと、周囲を涼やかな気持ちにしてくれるでしょう。
羽織紐は羽織に直接付ける、直付けタイプです。
羽織る際に毎回結ぶ手間はかかりますが、接続部の金具が見えない為、
直付けならではのすっきりとした装いになります。