■「極上の上布と自然布」
着物好きの方なら一生に一度は袖を通したいと思う上布の逸品や自然布。
銀座もとじでは「見て触れて纏うことのできる美術館」のように、大変豊富にご紹介しています。
今、日本の上布を、日本で一番ご覧いただける店だと自負しています。
お好みのデザインを複数の中から「選べる」というのは、上布においては実は大変貴重です。
ぜひ最上級の夏の装いをご堪能ください。
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科糸100%の帯地に、草木染の木綿糸で「南部菱刺し」がほどこされた、工芸性豊かな自然布の八寸帯です。
科布(しなふ)は、科の木の繊維で織られる古代織物です。木の皮をはいで、灰汁で煮て薄く裂き、出来上がった糸で丹念に織り上げます。通気性がよく、軽く、水濡れにも強く、使い続けるほどに味わいが増す織物です。
日本三大刺し子は青森県津軽地方の「津軽こぎん刺し」、青森県南部地方の「南部菱刺し」、そして山形県庄内地方の「庄内刺し子」と言われます。
「南部菱刺し」はもともとこの地域で自生する麻でしか衣類を作ることしかできなかった人々が、麻布の耐久性や保温性を高めるために、規則的に麻糸を指したことがはじまりです。
民藝的な風情ながらも現代ではモダンな幾何学模様にも感じられる独特の模様と、ふっくらとした太い糸の存在感は刺し子でしか味わえないぬくもりにあふれています。
自然布の帯地にさらに手仕事をあしらった、趣き豊かな一本です。
盛夏の上布、麻、紬、綿着物に。
上等な浴衣に帯や襦袢を重ねて着物風に楽しみたい時にも風情が合いそうです。