季節感豊かな夏の織九寸帯です。
白っぽい生成り地に、優しい彩りで織り出された「茄子」
旬は長く、5月~10月頃までで、採取時期によって「夏なす」「秋なす」と呼ばれます。
こちらはころんとまあるい茄子と花を、太鼓にひとつ、前帯もひとつずつ、印象的にあしらった趣味性豊かなデザイン。
かすれるようなやわらかなタッチに心和み、一枚の植物画を眺めているようなみずみずしさが、夏に涼やかに映ります。葉脈には、極細い金糸がさりげなく添えられているのも繊細な表現で、品の良いセンスで楽しめる一品です。
初夏から初秋にかけて出回る野菜ですので、単衣から盛夏にかけて楽しんでいただけます。
小紋、紬、綿着物に、季節感豊かな帯姿を。