季節限定のお洒落は着物の醍醐味。「秋の柄」の着物や帯を集めました。
>>季節を楽しむ「秋の柄」コーナー
東京友禅作家 生駒暉夫さんの季節感豊かな九寸帯作品です。
白樺の林の秋を表現した、ありそうでないモチーフです。特徴的な白い幹に、落ち着いた紅葉の彩りがおだやかで爽やかな秋を演出します。葉一枚一枚が丁寧にぼかされ、重ねられ、生駒さんの自然への優しい眼差しが感じられます。柄はたれ先や前帯にもたっぷりとほどこされ、大変贅沢です。
小紋や紬、綿きものに合わせて。
紅葉狩りや秋の食事会へ。
生駒暉夫さんにつきましてはぜひこちらをお読みください。
著者:外舘和子(多摩美術大学教授)
>>【和織物語】「自然のダイナミズムを示す構図と空間-生駒暉夫の友禅」
生駒暉夫さんについて
東京友禅作家 生駒暉夫さんは、長野県佐久市の緑あふれる豊かな森と悠然な大地で18歳までを過ごしました。伝統を踏まえつつも動きのある大胆な構図、豊かな色彩表現が持ち味の「東京友禅らしい品格のある都会的な感覚」を大切にした職人の粋。夕暮れ時まで野山で虫を追いかけ、山脈の峰を眺めながら山道を歩いた幼少期。朝もやに包まれる幻想的な瞬間、雪が全てを白に包み込んだ銀世界の美しさ、自然の荘厳そして四季をめぐる風情。そこで育まれた感性が、あたたかな視点で、時に微笑あふれるユニークなモチーフで作品に表現されています。
【作家産地】「生駒暉夫」ご紹介