■織楽浅野展 Vienna1900 世紀末ウィーン幻想 Vienna Klimt Sezession Japan
2024年12月6日(金)~8日(日)
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ウィーンへ行こう!そう突然、ひらめき、芸術の都ウィーンへ。
真夏のベルヴェデーレ宮やゼツェシオンをはじめ、すべてが感動的な美しさ。
王宮の古典的な様式に対し、世紀末に新しいムーブメントとなった分離派やクリムト、シーレ、そしてウィーン工房の作品などには日本の美の影響も存在します。幻想世界が移り変わるとき、ウィーンが解き放ったエネルギーが今回の制作の核となっています。
現代の街並みに似合う洗練されたセンスが人気の西陣の機屋「織楽浅野」の九寸帯です。
1980年に「織を楽しむ」をコンセプトとして創業された京都西陣「織楽浅野(しょくらくあさの)」。色数を抑え、奥行きと質感があるきもの。西陣の伝統を大切にしながらも感性が際立つ作品を作り続け、時を越えて支持されるスタイルを提案しています。幼少の頃よりお父様と共に美術館や本屋巡りをし、価値あるものを選ぶ眼を養う機会に恵まれたという代表の浅野裕尚さん。現在も世界中の美術書や織物、さまざまな和紙、筆、墨、箸、ポスターなどをコレクションされ、素材そのものの本質的な美しさを捉え、創作に生かされています。 素材の違いが生み出す陰影が表情をつくる帯は、女性、男性ともに人気を集めています。
【浅野裕尚さん コメント】
■九寸名古屋帯「宗達波文」
琳派の残した作品群のなかで豪華な金屏風に描かれた作品とは別に金銀泥と墨のたらしこみでかかれた作品に強く惹かれます。宗達の描いたたらしこみの技法と和紙のもつ表情をどのように織で表現できるかが、ポイントでした。自分なりにはその特色が上手く表現できたのではと思います。構図も波が重なることなく並び、おしゃれな感覚で仰々しくなく、今どきのフォーマル感が表現できたと思います。
和紙のような表情のアイボリー濃淡の地に、筆の躍動感が伝わるような深墨緑で織りなされた波文様。波にも鈍い金彩が添えられていますが、無地に見えるアイボリー部分にも極わずかにだけ金、銀糸がそれぞれ霞雲のようにふわりとほどこされ、なんともいえない美しい抑揚があります。織楽浅野が提案する洗練されたお洒落なフォーマル感が魅力的です。
付下げ、色無地、江戸小紋、小紋、きれい目の織きものに合わせて。
>>【工房レポート】京都西陣・織楽浅野さんの工房に伺いました
【作家産地】「織楽浅野」のご紹介