作品名:『四季』
【作者コメント】
柳は佇まいがいい。
春を待つ若緑の新芽がいい。
晩秋に散る色とりどりの枯葉がいい。
それに蛙と相性がいい。
【荒川眞理子さんについて】
荒川眞理子さんは女子美術大学工芸科にて、柳悦孝さんや柚木沙弥郎さんの元、 昔ながらの多様な染織技法をさまざま学ぶ中で、日本民芸館にて古紅型に出会い、型絵染の世界へ。
「“私の着物や帯を着たら、どこかへ行きたくなる。”
そういう気持ちになるものを作りたい」
ご自身もお着物が大好きでよくお召しになられ、
紬好きだったお母上のお着物を大切に保管し、今でも新作が出来上がるとそのお着物の横に置き、思いを重ねるそうです。
一瞬で楽しい気持ちにさせてくれる作風は、
好奇心いっぱいの荒川眞理子さんのお人柄があふれているかのよう。
絵本作りがしたかった時代もあり、
今の作品の中にも、ひとつひとつの物語を感じてほしいと仰います。
「年齢を問わず、
また花モチーフもありますが季節を問わず図案として楽しんでほしい」
柄行は贅沢にもに染められていていますので、帯を締める時に柄出しもしていただきやすいのも魅力です。
締める度に心がわくわくするような遊び心あふれる一本。
荒川眞理子さんならではの心弾む世界観をぜひご堪能ください。