「漆黒の泥と華やぎの彩り~現代に映える大島紬~」
会期:2022年5月27日(金)~29日(日)
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色:泥大島 / 白大島 / 色大島 / 藍大島
織元:前田紬工芸 / 興紬工房 / 都成織物 / 美紀大島 / 益田勇吉
伝統柄:龍郷 / 秋名バラ / 西郷
季節もの:夏大島
銀座もとじセレクト:すべて / 女性もの / 男性もの
こちらは雑誌【美しいキモノ2021年冬号】の89ページに静物撮影で掲載されたお品です。誌面では大島紬のコーディネートとして抽象文様の染帯とご紹介いただきました。
静物撮影のため着尺は未仕立てとなります。
大島紬作家・益田勇吉さんが開発した極上の白泥染技法『白恵泥(はっけいどろ)』によって制作した、こだわりの大島紬のご紹介です。
ほんのりと色づいた薄藤鼠地に、黒色の蚊絣を点々を織りだし伝統の秋名バラ文様をあらわしたデザイン。大島の伝統文様が軽やかに、モダンに、色鮮やかに生まれ変わったような新鮮な印象の一品です。
益田勇吉さんについて
益田勇吉さんは、奄美大島の東に位置する喜界島の出身で、現在は鹿児島市内の工房で制作されています。いわゆる古典柄は少なく、ほとんどが益田さんオリジナルの、現代の感性に似合うようにと創作された柄行きです。すっきりと都会的で透明感があり、計算されたシンプルさが持ち味です。
また、益田勇吉さんは白泥大島を生み出された方でもあります。
長年の研究によって開発されたその技術は『白恵泥(はっけいどろ)』と称され、島津藩御用達の白薩摩焼の白土で、入来鉱山で何万年もかかってできた泥の粒子を2ヶ月かけて、徹底的に不純物を取り除いた白泥にしてから糸を染めることで、極上の白泥大島紬を作り上げました。
その特別な染技法によって、軽くてしなやかな風合い、そしてまろやかな白へと変貌した上質な風合いが実現されたのがこちらの作品です。
【作家産地】「益田勇吉」のご紹介はこちら
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白泥染め大島紬の誕生・特徴について
「銀座もとじ」と「大島紬」について
店主 泉二弘明は大島紬の故郷、奄美大島出身です。 銀座もとじがプロデュースする純国産絹「プラチナボーイ」を使用した『オリジナル大島紬』をはじめ、厳選した『銀座もとじセレクト大島紬』をご用意し、現代の街並みに似合うお洒落な大島紬スタイルをご提案します。