「東郷織物」の綿薩摩について
着物通の誰もが一度は着てみたいと思う、憧れの織物「綿薩摩」。
まるで絹のようなしっとりとした手触り。
手を触れると、カジュアルな“綿”のイメージとは全く違う、その品の良い素材感にきっと驚かれることでしょう。肌に軽い、しっとりと肌に吸い付くようなしなやかな風合い。お召しになったどなたもが「気持ちいい」と仰います。
「絹の着物は家に帰ったらすぐに脱ぎたくなるけれど、綿薩摩は帰ってもずっと着ていたくなる」
「体になじむ一体感は他の着物では味わえない」
この風合いは、極細の木綿糸を使用しているから。経糸に80番手/60番手、緯糸に60番手という極細の糸を用いています。「番手」とは、一定の重さに対して糸の長さはどのくらいかを表記する方法で、番手の数字が大きくなるほど糸が細くなります。
糸一本一本にこだわり、絣一つ一つにこだわり、すべての人の憧れとなる織物を作り上げた東郷織物の永江明夫氏。織物一筋に傾けてきた情熱が、「幻の綿薩摩」と呼ばれる作品の数々を生み出しました。
工程を省くことは一切しないと言うのが永江氏の信条。
量産されることのない稀少な織物です。
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女性の着こなし / 男性の着こなし
こちらは、稀少性の高い綿薩摩の中でも、さらに稀少な「経緯絣」のお品です。経糸、緯糸ともに絣糸を使用して織り上げられた綿薩摩は最近ではなかなか入荷がなく、お探しの方もいらっしゃることと思います。全体に亀甲絣と蚊絣が尽くされた、大変贅沢な仕上りです。
(希少な経緯絣)綿薩摩「市松」
こちらはゆらぎのある市松におもしろみある柄を織り出した、大人の遊び心が楽しめるユニークなデザインです。
仕立てについて
基本定価は「袷仕立て」ですが、「単衣仕立て」にされる方がとても多くいらっしゃいます。ご入用に合わせてご検討ください。
「東郷織物」について
宮崎県の最西端、都城市にある東郷織物。木綿素材の薩摩絣や草木染めの大島紬、夏大島などを主にものづくりをされている名門です。
そのセンスは、一般的な色柄とはひと味違った、独特のモダンな感性で織り上げられた作品が大変人気を呼んでいます。
「綿薩摩」のご紹介