こちらは、【興紬工房】さんの大島紬です。
珍しい初代の織元さんで、上の世代の職人さんからも驚かれるアイデアと、技術を生かし凝った幅広い表現の大島紬を得意とされています。
こちらは牡丹柄の絵羽大島紬です。左身頃の牡丹の文様を「総絣」の技法を使うことにより、柄がよりはっきり浮き立ち、お召しになった時に片身変わりの華やかな着姿になります。
「総絣」は、通常地糸になる部分も絣糸が使われています。そうすることでより柄がくっきりとするために作品に奥行きが生まれ、お召しになった時にもより立体感が出て、見事な華やかさと力強さがございます。
反物には、経済産業大臣指定、本場奄美大島紬織物協同組合証紙が付いております。
興紬工房さんについてはこちらの【スタッフ現地レポート】もご参照ください
大島紬の魅力とは
大島紬は30以上の製造工程があり、準備から完成まで約1年かかる織物です。軽くて、ふんわり包み込まれるような温かさがあり、着れば着るほどに肌になじみ、着心地が良くなってくるのが魅力です。ファンも多く、着物好きの方で十何枚お持ちの方もいらっしゃるほどです。
泥染めされた生地の光沢感は、陽光に煌めく美しさがあり、なんとも魅力的です。泥染めは奄美大島独特のきめ細かい泥とテーチ木(車輪梅)によるもので、他では表現できない黒褐色が特徴です。また、どんな模様でも絣と絣、つまり点と点だけで表現することが出来るのは、世界一細かいとも言われている絣技術によるものです。
「銀座もとじ」と「大島紬」について
店主 泉二弘明は大島紬の故郷、奄美大島出身です。 銀座もとじがプロデュースする純国産絹「プラチナボーイ」を使用した『オリジナル大島紬』をはじめ、厳選した『銀座もとじセレクト大島紬』をご用意し、現代の街並みに似合うお洒落な大島紬スタイルをご提案します。
【泥染・天然染料-お取り扱い上の注意】
泥染や天然染料(藍染・草木染等)で染色された商品は、化学染料で染められたものと比較すると、日光(日焼け)や摩擦に弱く、ご着用に伴い少しずつ変色したり、多少色落ちすることがございます。ご使用の際は水濡れ・汗・摩擦等にご注意の上、ご愛用頂きますようお願いいたします。
特に、泥大島紬や藍染のお着物に白系統の帯をご使用の際は、色移りする可能性が高いので十分ご注意ください。
日常のお取り扱いについて
■変色の原因となりますので、濡れた状態で重ねたまま長時間放置しないでください。
■食べ物の汁・果汁・調味料・油等が付着しますと、シミの原因になりますので十分ご注意ください。
※天然染料は「酸」に対して弱いものがほとんどです。
■直射日光に長時間当たると紫外線により褪色・日焼けが起こりますので、直射日光が当たる場所での長期保管はお控えください。
※蛍光灯からも紫外線は出ておりますので、蛍光灯近くでの長期保管もお控えください。