久留米絣協同組合の証紙がついております。
伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つに数えられる久留米絣は、福岡県久留米市周辺、および周辺の旧久留米藩地域で生産される綿織物で、200年ほどの歴史があります。機械織りや化学染料などが導入される中で、手織り・手括り・本藍染といった昔ながらの技法を守りぬき、1957年には、国の重要無形文化財に指定されています。
約200年ほど前の江戸の寛政年間の頃、当時12歳だった井上伝(いのうえでん)という女性が、着古した着物が色あせて白くまだらになっているのに興味を持ったことから、その生地をほどいて研究し、絣模様の織物を考案しました。模様が“かすれて”見えることから「加寿利(かすり)」と名付けられたのが、久留米絣のはじまりと言われています。久留米藩が産業として奨励していました。
こちらは久留米絣の第一人者、大変稀少な「二代目 森山虎雄」氏の作品でございます。
じっくりと深みのある、黒に近いほどの美しい藍。そこへほどこされた繊細な小絣は、一つ一つに表情があり、わずかな絣のゆらめきが何とも言えないあたたかみを感じさせます。四角い絣模様が絣足も美しくバランス良く配され、品良くすっきりとした意匠です。
藍の力強い美しさ、綿布ならではのしなやかな肌触り、心癒される久留米絣の贅沢な着心地をぜひこの機会にご堪能ください。
【泥染・天然染料-お取り扱い上の注意】
泥染や天然染料(藍染・草木染等)で染色された商品は、化学染料で染められたものと比較すると、日光(日焼け)や摩擦に弱く、ご着用に伴い少しずつ変色したり、多少色落ちすることがございます。ご使用の際は水濡れ・汗・摩擦等にご注意の上、ご愛用頂きますようお願いいたします。
特に、泥大島紬や藍染のお着物に白系統の帯をご使用の際は、色移りする可能性が高いので十分ご注意ください。
日常のお取り扱いについて
■変色の原因となりますので、濡れた状態で重ねたまま長時間放置しないでください。
■食べ物の汁・果汁・調味料・油等が付着しますと、シミの原因になりますので十分ご注意ください。
※天然染料は「酸」に対して弱いものがほとんどです。
■直射日光に長時間当たると紫外線により褪色・日焼けが起こりますので、直射日光が当たる場所での長期保管はお控えください。
※蛍光灯からも紫外線は出ておりますので、蛍光灯近くでの長期保管もお控えください。