湯本エリ子さんの付下げのご紹介です。
ベビーグリーンの地色に、独特のタッチでデザイン化された葵と小花の丸文があしらわれています。丸文のかわいらしいさがありつつ、葵の紫のお色味が大人の雰囲気があります。
湯本さんの特徴でもある墨濃淡に、紫濃淡とピンクの組み合わせも相性良く、はっきりとした濃い色使いが爽やかなベビーグリーンの透明感をいっそう美しく感じさせます。甘めの彩りの中のきりりと効いた墨濃淡が新鮮で、作家ならではの個性を伝えます。
色と生地の光沢感がこの上なく美しく、お顔移りも明るく、着姿も華やぎにあふれる好印象の一品。まさに女性らしさが香り立ち、お集まりに華を添えていただける美人な付下げです。
スケッチを通して植物の生命力やありのままの姿を感じ、その確かな存在を表現するという湯本さん。特徴である墨濃淡は、陰影を表現するためでもあり、その姿形をはっきりと出すためでもあるそう。
研ぎ澄まされた幾何学的なモチーフの中に秘めた植物たちの確かなみずみずしい生命の存在を感じていただきたい。湯本エリ子さんならではの世界観をぜひご堪能ください。
湯本エリ子さんについて
湯本エリ子さんの魅力は、花草を抽象的にデザイン化した独特の感性。
季節ごとにデッサンする花草を、そのまま下図にするのではなく、その中から潜在的に一番印象深い草木の特徴を見極めて、抽象的なかたちで表現する湯本エリ子さん。色数を限り、モノトーン調に抑えられた色彩が存在感を際立たせ、統一感のある清々しさを醸し出しています。