犬飼千賀子さんからのメッセージ

季節を愛でる染帯の作品を銀座もとじさんで初めて発表させていただいたのは2014年2月でした。トークショーの前日、春分を迎えたというのに雪模様で、京都から「竹に雪」の染帯を締めて新幹線に乗りました。東京に近づくにつれ、空は青く、春の様相、矢庭に車中の着替え室にいき、「白梅」の染帯に締め替えました。

それから四度の個展、お出会いしたお客様の顔が目に浮かびます。

春の染帯をお召になったお客様が夏や秋の染帯をご注文下さったり、季節を違えて2~3本ご購入いただいて、今度は何にしようかしらと仰っていだだいたり、回を重ねる毎、着物で季節を楽しんでらっしゃることを嬉しく、励みに感じていました。

今は、またお目にかかれる時のために、図案・下絵を、お客様の顔を思い浮かべながら、描きためたいと思います。

令和2年4月14日
犬飼千賀子


2019年2月トーク会にて、犬飼千賀子さんと店主・泉二
40周年記念作品 プラチナボーイ 友禅 訪問着「白木蓮」

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犬飼千賀子さんのご紹介

山形県鶴岡市生まれ。大学卒業後、友禅染めの色挿し職人として染めに従事する。
草花の凛とした美しさ、可憐さ、やわらかな表情、生きる喜びに満ちた瑞々しい一瞬を一本の帯、角帯、着物へ宿す。
細やかで丁寧な糸目、着物をこよなく愛する氏ならではの暈しの色調は春夏秋冬に漂う空気を質感として漂わせ、一枚の着物に時を響かせます。
「いつか巡り会える貴女のことを想い、心で描き、染めます」と、かろやかに語られる氏の心に秘めた深い眼差しは作品を通して伝わってきます。
銀座もとじ和染、個展催事2015年・2016年3月、12月・2019年、4回