一本の糸から 40年の歩み ~今こそ 繋がり~ 第4回

私たちの使命は、お客様のお声を作り手へお届けし、作り手の思いをお客様へお届けする架け橋となることです。
心の繋がりを一番大切に、今日に至るまで社会の中の小さな歯車として40年を歩ませていただきました。
今、お客様、作り手の皆様に再び笑顔で出会える日を心から願い、
40年の出会いを振り返ることで、支えていただいた皆様へ感謝の気持ちをお届けさせていただきます。
出会えた作り手の皆様に、「私がものづくりを通してお客様と繋がれたあの日のこと」、思い出を語っていただきました。
是非、お読みいただき、一本の糸から生まれた出会い、そして心の繋がりを感じていただけましたら幸いです。

第4回目は、

森康次さん(日本刺繍)
湯本エリ子さん(友禅)
矢野まり子さん(草木染紬織)
犬飼千賀子さん(友禅)
前田紬工芸さん(大島紬)
奥順株式会社さん(結城紬)

の6名の皆様からのメッセージをお届けいたします。

作り手の皆様からのメッセージ

森康次さんのご紹介
刺繍業を営む家に生まれ、15歳から家業に従事、今年60年を迎えられました。
時代に漂う空気感と柔軟性を兼ね備えた色彩美、唯一無二の世界観は男性・女性の垣根を超越します。正に変幻自在、刺繍ならではの表現力は作家の創造力と覚悟、着る人を想う心の深さを感じます。
今尚、日本刺繍の可能性を追い求め邁進し続ける姿から目が離せません。

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湯本エリ子さんのご紹介
名古屋生まれ。一般企業に就職、20歳の心は揺れ動き、自分探しの旅へ。
その旅先はソビエト連邦、広い空と大地、雄大なネヴァ川の流れ、大自然のおおらかさに気持ちが救われ、この自然こそがすべての源。大自然の命の輝きを表現する仕事をして生きていこうと心に決めます。
自ら語られることはないが、御父上も友禅作家(日本工芸会 正会員)
父親ではどうしても甘えが生じると、山科春宣氏に学び15年従事する。
1988年、独立。
現在は京都から車で1時間弱、京都府亀岡市に工房を構え、移ろいゆく四季を感じられる自然ゆたかな場所で制作活動をする。
一葉、一葉、草木の特徴を卓越した技巧で抽象的なかたちで表現する。
その心意を作家が語っています。
「1粒の小さな種からひたすら育つ植物たちにうそはないです。水を得、陽を浴びようと次々と枝葉を広げ、花を咲かせ、自身の重みでうなだれつつも堂々と存在しています。これはたまらない魅力です。写生は苦手ですが、存在を確かめたくて写生します」

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矢野まり子さんのご紹介
島根県松江市生まれ。
武蔵野美術短期大学工芸デザイン科卒業後、島根県の民芸運動家・多々納弘光氏の妻・桂子さんと出会い染織を志す。その後、倉敷の民芸最後の求道者、故・外村吉之介氏の研究所で織物を学び、故・柳悦博氏に絹織物の基礎を学びます。
沖縄・石垣島にて9年間、上州座繰りによる生繭繰糸を修得後、染織の和の世界から洋装のテキスタイルコンバーターのテキスタイルデザイナーとして世界を駆け巡る日々を送ります。
ファッションの発信地、パリ、ミラノ、スペインで仕事をし、あらゆる繊維に触れ、様々な物づくりを経験し、自分の判断基準の原点は生繭から作った生糸であることに深く心をうたれ、山崎和樹氏に草木染めを学びます。
染織の道40年、染め織りに素直になれる自然環境に工房を構え、生命の声に耳を傾け、感謝の気持ち一心で染め織りあげられる着物は祈りそのものです。
銀座もとじ和織、個展催事2011年、2018年

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犬飼千賀子さんのご紹介
山形県鶴岡市生まれ。大学卒業後、友禅染めの色挿し職人として染めに従事する。
草花の凛とした美しさ、可憐さ、やわらかな表情、生きる喜びに満ちた瑞々しい一瞬を一本の帯、角帯、着物へ宿す。
細やかで丁寧な糸目、着物をこよなく愛する氏ならではの暈しの色調は春夏秋冬に漂う空気を質感として漂わせ、一枚の着物に時を響かせます。
「いつか巡り会える貴女のことを想い、心で描き、染めます」と、かろやかに語られる氏の心に秘めた深い眼差しは作品を通して伝わってきます。
銀座もとじ和染、個展催事2015年・2016年3月、12月・2019年、4回

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前田紬工芸さんのご紹介  
前田紬工芸は奄美大島の龍郷町に工房を構える大島紬の織元さんのひとつ。
代表の前田豊成氏は店主・泉二の竹馬の友。泥染め職人、締機職人、織職人といった伝統工芸士の最高技術のリレーで作りあげる大島紬、受賞歴も豊富でご子息の圭祐さんと共に柄の考案や新商品開発等に励む日々です。
古典をふまえ伝統的な技巧を生かしながらも、お召しになりやすい織り柄は男女問わず幅広い大島紬愛好家から支持されています。

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結城紬 奥順株式会社さんのご紹介
創業明治40年、以来、産地の機屋と連携しながら、企画や商品開発に力を注ぎ結城紬の魅力を全国へ届ける「製造問屋」を営んでいます。
結城紬を産地が誇る文化として伝え続ける資料館やミュージーアムショップを2006年に開館。衣食住の視点より、“布のある暮らし”を幅広く提供できる商品づくりも大切にしています。
代表を筆頭に奥澤順之専務はじめスタッフの情熱は揺るぎなく、常に時代に向き合いながら、今に生きる結城紬を提供し続けています。

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次回第5回は、5/20(水)に公開予定です。

高橋寛さん(東京友禅)                
平山八重子さん(草木染紬織)
生駒暉夫さん(友禅)
松原伸生さん(長板中形)
大高美由紀さん(草木染紬織)
藍田愛郎さん(江戸小紋)

以上、6名の皆様のメッセージをお届けする予定です。どうぞお楽しみに。


これまでに届いたメッセージはこちら

それぞれの作り手のお名前をクリックしていただくと、メッセージをご覧いただけます。

第1回
外舘和子さん(多摩美術大学教授)>>
小倉淳史さん(絞り染め/辻が花)>>
山岸幸一さん(草木染紬織)>>
久米島紬事業協同組合さん(久米島紬)>>
伊藤裕子さん(組紐師)>>

第2回
五代 田畑喜八さん(友禅)>>
海老ヶ瀬順子さん(穀織)>>
織楽浅野 浅野裕尚さん(西陣織)>>
藤山千春さん・藤山優子さん(吉野間道)>>
ATENARI角元弥子さん(蒔絵) >>

第3回
荒川眞理子さん(型絵染)>>
松浦弘美さん(ほら絽織)>>
須賀恭子さん(草木染紬織)>>
澤田麻衣子さん(型絵染)>>
中野史朗さん(和更紗)>>
和小物さくらさん(小物)>>
清水晶子さん(帽子デザイナー) >>