Vol.38 ~和服と日本人~のまとめ|男のきものWEB講座

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和服と日本人

着物から見えてくる日本、着物を着るという行為、衣服としての着物についてなど、知るほどに奥深い和装の世界をコラム的にご紹介いたします。

着物から見えてくる日本

そもそも、正装・礼装とは、単にフォーマルな装いであるというだけでなく、礼を尽くす心を表すために着用するものでもありますから、精神面への影響も決して無視はできません。衣服を改めるという行為によって「私はあなたのことを大切に思っています」という、自らの思いを相手に伝えているわけです。
また同時に、普段着とは違う晴れ着に身を包むことで、そうした厳粛な気持ちを改めて自分自身に言い聞かせる意味も込められています。だからこそ、日本人は古くからハレとケの世界を分けて考え、これらを混同しないことで良識ある精神を維持しようとしてきたのです。
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着物を着るという行為

着物は構造的には未完成の衣服です。人の体に合わせて立体的に裁断して作られる洋服と違い、着物は直線裁断で作られる平面的なデザインの衣服で、着る人の体に合わせて「着付ける」という行為を経て、初めて完成された衣服となります。
言いかえると、「着物を着るという行為」は、着物という衣服のデザインの一部であるとも表現できます。この点が、仕立て上がった時点でデザインを含め、完成した形状の洋服と大きく異なるところで、これはコーディネートとは別の話です・・・
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着物は右前に着るデザインの衣服

洋服の前合わせは男女で左右が違いますが、和服は男女とも右前に着るというデザインの衣服です。前合わせの向きを含め、和服のデザインは成り立っているのです。着物を右前に着るのは、理屈ではなく日本人が受け入れてきた事実でもあり、これは実際に着比べてみるとわかりますが、左前に着ると、非常に動きにくく、衣服としての役目をある意味果たさないのです。着慣れるほどにこの事実は理解できると思います。
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