Vol.09 和装品の数え方~男のきもの入門~|男のきものWEB講座

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和装品の数え方

「きものの数え方」を改めて問われると意外と即答に困ってしまう人が多いのではないでしょうか。箪笥を一棹、豆腐を一丁などと数えるように、和装品にも本来は特有の数え方があります。洋服文化の台頭の影響もあってか、現在では曖昧に使用されているものもありますが、ここでは代表的な和装品について、日本人が旧来から使用してきた数え方をまとめてご紹介いたします。

なお、ここでは、最も一般的な数え方を採用しています。文字の読み方や各地の方言、商材としての数え方などの中には違う数え方をする場合もありますのでご了承下さい。

着物(長着)
一枚(いちまい)
羽織
一枚(いちまい)
半纏や法被類も一般に「枚」で数えます。
長襦袢
一枚(いちまい)
半纏や法被類も一般に「枚」で数えます。
浴衣
一枚(いちまい)
現在は「着」で数える場面も多いようですが、きものと同様、原則的には「枚」で数えます。
一腰(ひとこし)
現在では「枚」でも数えますが、腰位置で紐を締めて着用する衣類は「腰」で数えます。また、古くはこれを「具(ぐ)」という衣類や器具などを数える呼び名でも数えました。
一本(いっぽん)
通常「本」で数えますが、帯地などは「枚」で数えることもあります。また、細長いものを意味する「条(じょう)」や「筋(すじ)」を使って数えることもあります。
足袋
一足(いっそく)
左右2枚を合わせて「一足」と数えます(片方のみは通常「枚」で数えます)。古くは装束などで二つで一対になるものを数える「両(りょう)」が使われました。その意味から現在も「襪(しとうず)」という足袋の一種は「両」で数えます。
履物
一足(いっそく)
草履、雪駄、下駄、草鞋などの履物類はいずれも左右2枚で「足」で数えます。靴の場合は片方のみだと「個」で数えますが、和装履物の場合は、片方のみを「枚」で数えるのが一般的です。
羽織紐
一本(いっぽん)、一組(ひとくみ)
左右別々の状態では紐として「本」で数えますが、2本を組み合わせ状態では一般に「組」で数えます。他に2本合わせた状態を「一揃え(ひとそろえ)」や「一対(いっつい)」、「一双(いっそう)」などとも数える場合があります。
半衿
一掛け(ひとかけ)
襦袢に取り付ける前の一枚の布状の時には「枚」でも数えますが、襦袢に付けてある状態を数える場合には「掛け」を用います。
扇子
一本(いっぽん)、一枚(いちまい)
一般には、閉じた状態では「本」で、広げた状態では「枚」または「面」で数えます。
一本(いっぽん)
越中褌、六尺褌ともに通常「本」で数えますが、広げた状態では「枚」でも数えたり、六尺を「筋」で数える場合もあります。なお、威勢のよさを強調する口語的表現で、褌以外何も身に着けていない裸の状態を指して「褌一丁(ふんどしいっちょう)」といいます。
手拭い
一本(いっぽん)
ふんどしと同じく、通常「本」で数えますが、広げた状態では「枚」でも数えます。また、細長いものを意味する「条(じょう)」や「筋(すじ)」を使って数えることもあります。
和傘
一張り(ひとはり)
現在は通常「本」で数えますが、本来和傘は番傘も蛇の目も「張り」で数えます。
反物
一反(いったん)
「本」で数えることもありますが、きもの用の反物は通常「反」で数えます。反物2反で一疋(いっぴき・一匹とも書く)と数え、一般には2反分の長さがある一巻きの反物を一疋と数えます。
一具(いちぐ)
「具」は複数のものを一揃いにして成り立つような衣服を数える言葉で、狩衣なども同じく「具」で数えます。
紋付袴
一揃い(ひとそろい)
女性の晴れ着のように紋付を「着」で数える場合もありますが、紋付羽織袴のように袴や羽織などの構成品が複数必要となる礼服一式を指す場合は一般に「揃い」を用いて数えます。