第十二回:土日は二人で週末きもの~楽しみで深まるきずな~

男のきもの入門~きもの生活のすすめ~第十二回
男のきもの入門~きもの生活のすすめ~第十二回

週末に二人できものを着る―。そんな男女が増えています。名付けて「週末きもの」。

女性は着物で男性は洋服、という姿はこれまでもよく見かけましたが、男性もファッションとして着物を選べる時代になったからこそ、これからは休日に「二人でおしゃれのために着物を着る」ことをもっともっとおすすめしたいと思います。

二人で着物を着ると、趣味が一つになって、一緒に出かける機会が増えることでしょう。歌舞伎や美術館、オペラ、ミュージカル、買い物、食事…。今はいろいろな場所で着物姿を目にします。着物だと割引になる美術館やレストラン、タクシーなどもありますので、上手に活用してみてください。

二人で同じものを見て、食べて、それについて話をする。着物がパイプ役になれば、共通の楽しみができるのです。着ていると羨望(せんぼう)のまなざしで見られることが多いので、それだけでいい気分!洋服ですごす毎日とはまた違った非日常を、二人で体験することで、いっそうきずなが深まるはずです。

「週末きもの」の男女は、最近は年齢を問わずさまざま。中には、クモの巣を半円ずつ描いた羽織を自らデザインしてあつらえたカップルもいました。二人並んで歩く姿を後ろから見ると、まあるいクモの巣が完成するというわけです。テーマを決めて、図案を一から描いてもらい、原寸図を見て、作り手と語りながら作る。作り上げられていく工程をずっと見る楽しさ、完成を待つ楽しさがそこにはあります。二人の究極のおしゃれ心の結晶です。

着物だからこその楽しみを、ぜひ二人で仲良く満喫していただきたいと思います。

「男のきもの入門 泉二弘明の”きもの生活のすすめ”」は、今回で最終回となります。全12回の連載でございましたが、いかがだったでしょうか?ぜひ”男のきもの生活”を満喫していただきたく、またときおり読み返していただけたら幸いでございます。ウェブサイト上で、いつでもご覧いただけるようにバックナンバーもご用意していますので、ぜひまたご覧ください。