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第十回:着物でのお出掛け~TPOの心得~|泉二弘明の”きもの生活のすすめ”

さて、着物でのお出掛けですが、着物には色々と決まりごともありますので、敷居が高く感じられるかもしれません。けれど、あまり難しく考えすぎず、むしろその決まりごとにのっとって着物を揃えたり、身に纏ってお出掛けすることは大変楽しく、それこそ着物の醍醐味のひとつでもあります。そのような心持ちでいると、より素敵な着物生活となるのではないでしょうか。それは、シチュエーションによる、ともに時間を過ごす人々への心遣いや敬意であり、昔から日本に伝わる慣習であり、日本人の心です。

まずは、以下のTPOさえ守っていただければ、後は自由に着まわして、積極的にお出掛けしてみてください。

ちょっとしたお食事会や仕事の場では、織の着物、染の着物のどちらでも構いません。
ただ、羽織だけは身につけて出掛けられると良いでしょう。

羽織は、洋装で言うジャケットと同じだと考えてください。夏場には、紗羽織や袖の無い袖無し羽織もありますのでこれを活用するのも良いと思います。

休日の気軽な買い物や散歩には、着物に帯を締めたカジュアルな「着流し」で出掛けましょう。特に盛夏(7~8月)には、麻素材の「小千谷縮」「能登上布」「八重山上布」「越後上布」などをお召しになって、更に自然布の帯を締め、着物でしか体験できない、身体を通り抜けて行く風の心地よさを味わってみてください! 夏には他にも、絽の小紋や夏大島、長板中形の藍染めや、墨流しや絞りの浴衣など、たくさんの各産地の夏物もあります。ぜひいろいろな素材を楽しみながら夏を涼やかにお過ごしください。

パーティや改まった場所では、染の着物、またはお召の着物で羽織と袴を付けるとセミフォーマルな装いになります。黒紋付は、第一礼装です。

着物はTPOを守っていれば、色も柄も自由に選ぶ事が出来る自己表現の最大の武器です!ぜひインターネットや雑誌で色々と見て、その後、実際に呉服店に足を運んで実物を手にとって吟味し、自分の好きな柄や素材で大いに楽しんでください。その時々のさまざまなシチュエーションに応じたTPOのルールが気になられる場合は、ぜひ呉服店でご相談して、自信をもってお出かけしてください!

 

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