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Vol.35 しみ抜き|男の着物人生、始めませんか

しみを付けてしまったら

着物を着る機会が増えれば、いろいろな場面に遭遇するわけですから、うっかり汚してしまうことも出てきます。ただ、すぐにきちんとお手入れすれば、たいていは大丈夫なので、むやみに慌てたりがっかりしないでいただきたいと思います。 しみになるかどうかは、ついた汚れにもよりますが、処置によっても随分と変わってきます。まずはその場で早めに手を打つことです。そして、着物をお脱ぎになったら、なるべく早く適切な処置をしておかれることをおすすめします。

応急処置

醤油やコーヒーなど、水性の汚れの場合は、かたく絞った布でつまむように拭き、そのあと、手のひらを当てて乾かします。料理に使われる油など、油性の汚れの場合は、水分は厳禁です。ティッシュペーパーなどでつまみ取っておくといいでしょう。 ただし、これらはあくまでも応急処置です。ご帰宅されたら、早めに呉服店にお持ちください。

ベンジンを使う「しみ抜き」のコツ

着物をお脱ぎになったら、特に汚れをつけた覚えがなくても、しまう前にひと通りご確認ください。ごく小さなものや目立たない場所のもの、衿の汚れなどごく軽いものについては、ご家庭でも対応できます。 このとき、衿は、汚れた部分だけにベンジンをお付けになると、輪じみになったり、こすり過ぎたりしてしまうこともあります。ベンジンを白いタオルにたっぷり含ませて衿幅いっぱに拭いていただくのがコツです。ベンジンがたっぷり付いていますので、こすっても大丈夫ですし、付け過ぎても蒸発しますから心配いりません。 そのあと、よく振ることも大切です。ベンジンは揮発性なので、振ることで早く乾くからです。仕上げにドライヤーで乾かしていただければ終りです。 ベンジンで落ちるしみは油性系のものです。中華油などでも、簡単に消えてしまいます。 ほとんどの汚れは落とせます なお、汚れにもよりますが、付けてから1年や2年のしみでしたら、たいてい落とすことができます。10年くらい経ったものは難しくなりますが、それより日の浅いしみでしたら、かなりの確率で落ちるとお考えください。

 

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