「越後上布展」のぎゃらりートークを開催しました|今日の店主

写真左より店主 泉二弘明、織り手の中島律子さん、絣括りの林秀和さん

2019年5月17日(金)から19日(日)まで、銀座もとじ男のきもの・和織にて「越後上布展」を開催。18日(土)の朝10時からは越後上布の作り手、林宗平工房三代目・絣括りの林秀和さんと、四代続く中島織物の織り手・中島律子さんをお招きしてぎゃらりートークを行いました。

お二人とも前日夜には「北国の地酒を楽しむ会」にも参加され、普段なかなかお会いする機会のないお客様との交流を楽しまれていました。

作り手の高齢化が進む中、後継者育成事業は工程の範囲を広げて力を入れて取り組まれているとのこと。とはいえベテランの作り手さんもまだまだ元気で、84歳の織り手さんは、銀座もとじでもおなじみの大島紬作家・益田勇吉さんのお母様が90歳を超えてなお元気に現役で機織りをされていると知り「100歳まで織らせてくれる?」と話されているそうです。

約60もの工程を経て作られる夏の極上の織物、越後上布。1955年、染織の分野で一番最初に国の重要無形文化財に指定されたことからもわかるように、歴史は古く飛鳥時代に遡ると言われます。奈良、平安、鎌倉と、その時代時代の貢納布として発展し、最盛期には年間20万反が納付されたという記録もあるそうです。
しかし近現代は急速に生産数が減少、年間18反にまで落ち込み、重要無形文化財に指定されたのを機に年間200〜300反にまで盛り返したものの、東日本大震災以降は年間40反以下に減少。昨年の実績では、重要無形文化財指定の越後上布は22反、同じく重要無形文化財指定であり糸に撚りをかけシボを出す小千谷縮は8反の生産数に留まったとのこと。

目にするだけでも貴重な、憧れの夏の逸品。南魚沼市と小千谷市の協賛のもと、越後上布・小千谷縮布技術保存協会との共催により開催させていただくことができました。産地の皆様、お集まりくださった皆様、お店やオンラインショップ等で作品をご覧くださった皆様に、心より御礼申し上げます。