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海老ケ瀬順子

日本工芸会正会員 穀織・海老ケ瀬順子(えびがせじゅんこ)

透けた空間に浮かぶ小さな紋様に
洗練された高貴な風情が漂う。

石川県金沢市に生まれ、現在京都府で制作活動をされる海老ケ瀬順子さん。特徴的な織り技法「穀織(こめおり)」との出会いは、人間国宝・北村武資氏に師事されていた修行時代。北村哲郎著の「日本の織物」の中で紹介されていた古の織物に心惹かれ、実際に見たこともないこの布を織ってみたいと師・北村氏に申し出たところ、所蔵のジャガード機まで提供してくださり、組織織りの復元を応援してくださったそうです。文様が米粒を並べたように見えることからその名が付けられたと言われる「穀織」は「紗」の技法から変化した「搦(から)み織」の一種と言われ、 その昔、公家や神官の装束として用いられた歴史ある織物を起源としています。 師・北村氏に提供されたジャガード機で初めて穀織を織ったのが1984年。以来「穀織」一筋に、染め織りはもちろんのこと、紋紙製作、綜絖、筬通し、ふるえも全て自分で仕掛け、年間制作数3〜5枚と限定される希少性の高い作品です。着物全体の透けた空間の中に幻想的に浮かぶ小さな粒状の紋様には、洗練された高貴な風情がただよいます。

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浮き立つ文様の詩情~海老ケ瀬順子の穀織(こめおり)~|和織物語

かつて基本的な織組織と言えば、「織の三原組織」即ち経糸・緯糸が一本ずつ交差する最もベーシックな「平織」、折目が斜めに並んで見える「綾織」、生地に光沢が出やすい「繻子織」の三種が紹介されることが一般的であった。しかし、近年の...

海老ヶ瀬順子

1978年 女子美術短期大学 服飾科卒
1978年 富山県 光徳寺(民藝協会の紬織工房を持つ寺)入門
1980年 北村武資氏(羅・経錦 重要無形文化財保持者) 師事 (~83年)
1983年 海老ヶ瀬工房設立
2006年 第35回日本伝統工芸近畿展 教育長賞 受賞
2007年 第36回日本伝統工芸近畿展 日本工芸会 近畿支部長賞 受賞
2010年 第44回日本伝統工芸染織展 東京都教育委員会賞
    日本工芸会 正会員認定
2011年 第40回日本伝統工芸近畿展 日本工芸会賞 受賞
2011年 第45回日本伝統工芸染織展 日本工芸会会長賞 受賞
2013年 「銀座もとじ」海老ヶ瀬順子展
2016年 第63回 日本伝統工芸展 文部科学大臣賞 受賞
2017年 「銀座もとじ」浮き立つ文様の詩情〜海老ケ瀬順子の穀織展

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