
世界初!雄だけの蚕『プラチナボーイ』
2007年春、世界初、オスだけの繭から紡がれる、夢の生糸が誕生しました。
それが、新蚕品種「プラチナボーイ」です。
「オスの繭からはいい糸がとれる」

昔からそういわれてきました。 卵を産まないオスの蚕は、メスよりも20%ほどの多くの絹を生産し、身体にあるたんぱく質をすべて糸に吐き出すことができるため、 メスの蚕が作り出す糸に比べて、艶も丈夫さも糸の長さもそして細さも特別でした。
なんとかしてオスの蚕の糸だけを取り出すことができないか? 世界中の学者がこの問題に長年取り組み、開発を競う中、日本のある研究者が37年の歳月をかけてついに、 遺伝子レベルの技術で、オスだけが孵化する蚕を作り出すことに成功したのです。
その成功者が、大日本蚕糸会・蚕業技術研究所の大沼昭夫博士を中心とする研究者たちでした。世界一の糸を求めて一生を研究に注いできた専門チームです。

オスだけの蚕「プラチナボーイ」から取った糸は、その名の通りプラチナのように美しい光沢を持ち、
世界でも類を見ないクオリティの高さを誇りました。真綿を作る人、糸を紡ぐ人、染色をする人、織る人。
長年絹製品に携わってきた誰もが感嘆の声を上げたのは言うまでもありません。
「手が切れるかと思うほど糸が細くて切れにくく、丈夫だ」
「白くて光沢がある」「毛羽立ちも少ない」など、その違いは別格でした。
まさに私たちが求めていた品質だったのです。
「プラチナボーイ」の繭は、温度・湿度・衛生条件がとても細やかな管理の元で丁寧に育てられるため、年間生産数もごくわずか。 つくり手たちはやっと開発でき、大切に育て上げたその貴重な繭からとれる糸を最高のかたちにして世の中に送り出したい。私たちは「一本の糸から」こだわったものづくりを目指したい。こうしたお互いの想いがしっかりと合致した瞬間、新蚕品種「プラチナボーイ」は、銀座もとじが繭からプロデュースをすることが決まりました。
純国産絹の国内自給率が5%未満という現状に向い打つべく、価値のある純国産絹をつくりたい。養蚕製糸業に携わる人々の夢がひとつになったのです。
「一本の糸」、そのひとつひとつは、研究機関から養蚕農家へ、そして製糸、製織、各地のつくり手たちへと、たくさんの人々の『手』から『手』に渡り、美しい作品となって戻ってきます。
銀座もとじが繭からプロデュースした、全工程の履歴のわかる、
正真正銘、純国産最高品質の夢の絹糸で創作された【銀座もとじオリジナル】作品です。
「長く、強く、細く、光沢がある糸」
年間生産反数も限られています。
ぜひ手で触れ、目で見て、この素晴らしさを体感してください。
(写真:雨宮秀也)
さらに稀少な『プラチナボーイの三眠蚕』
通常、蚕は4回脱皮すると繭をつくり始めますが、「三眠蚕」は、3回の脱皮(三眠)で糸を吐き始めるため、
一般的な繭に比べて小さな繭をつくります。
「プラチナボーイ」の繭からとれる1本の糸の太さも、普通繭の3デニールに比べて2.66デニールと細いのですが、
「プラチナボーイの三眠蚕」の小さな繭からとれる糸はさらに細い1.7デニール。この細い糸だからこそ、より
しなやかで均一な、美しい生糸を作ることができるのです。
2008年秋、初めて生産された「プラチナボーイの三眠蚕」。その特長を余すことなく引き出し、出来上がった反物はわずか20反。
驚くほど柔らかでふんわりと軽い、素晴らしい出来栄えをぜひご覧ください。
プラチナボーイを支える生産者たち
最高のつくり手とともに育んでまいりました
研究機関、養蚕農家、製糸、製織にかかわる方々、 そしてその製品をプロデュースし、皆様にお届けする銀座もとじ。 蚕も、糸も、生地も“もともっと素晴らしいものを作りたい!”という 熱い思いを持った専門家たちが、業種の枠を取り払い、 『プラチナボーイ研究会』というチームを作って 様々な活動を重ねてきました。
これまでに例を見ない顔合わせで作られたチームの活動は 銀座もとじのような小売店が蚕や糸について学び、 出来上がった製品を研究者や養蚕農家が確認するという 画期的な試みとなったのです。
これまで養蚕農家の方にとって、自分たちの育てた繭が どのように糸になり、どんな着物になっているのか、 知る機会はあまりありませんでした。 いくつもの養蚕農家の繭を混ぜてひとまとめにしたものが糸になり、 生地になって、染め織られ、販売されるのが普通だったからです。
そんなこれまでの常識を打ち破り、生産の履歴がはっきりした ものづくりを目指したのが『プラチナボーイ研究会』です。
かかわる誰もが大きな夢と誇りを持ち、胸を張って皆様にお届けできる。
そんなものづくりを目指して、
「プラチナボーイ」の製品はこれからも進化し続けます。
純国産絹マーク使用許諾(表示者登録番号011)を取得しました
2008年7月18日、銀座もとじは『プラチナボーイ』に対して、社団法人日本絹業協会より
『純国産絹マーク使用許諾(表示者登録番号011)』を取得しました。
厳しい審査のもと、初回は全国で11団体に許可がおりました。
銀座もとじでは今後『プラチナボーイ』商品につきまして、養蚕から染織までの作り手たちの名前とともに
右記のマークを添付してまいります。
※純国産絹マークは、国産の繭から繰糸した生糸等を用いて国内で、製織、染織、加工及び縫製された純国産絹製品であることを一般の消費者が容易に識別できるようにするためのマークです。(日本絹業協会HPより)











